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マシュマロ闘病記 ~FIP(猫伝染性腹膜炎)~  作者: 柏井猫好


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4. FIP治療経過報告(1)

※トイレの話が出てくるので、食事しながら読んでいる方はご注意ください

 薬の服用開始から10日を過ぎたあたり。

 服用しているモルヌピラビルがよく効いているのか、マシュマロの食べる量も日に日に増えてきて、お皿に盛られたごはんの4分の3くらいは食べてくれるようになった。水も飲む量が増えてきた。


 ほぼ熱を出すこともなくなったが、1日だけ高熱を出した日があった。

 熱が高いとやはり食欲が出なかったようで、ごはんの匂いを嗅ぐだけでスンと表情を消して去って行ってしまう。動物病院から頓服としてもらっていたステロイド剤を液状おやつに混ぜて摂取させる。数時間後に熱が下がり、次のごはんから食べてくれるようになった。


 まったくすることがなかった毛づくろいも、手先をぺろぺろして顔にすりつけるようになった。そのせいか、具合が悪かった間はブラッシングしてもボサボサでパサついていた体毛にも艶が出てきた。

 この頃には大分体調も回復していたようだが、未だ白茶くんから仕掛けられるニャンプロに応える元気はないのか、まだ全力で拒否。


 14日を過ぎたあたりから食事をほぼ残さないようになったが、どこかの国の食事マナーみたいに、毎回ごはんを少しだけ残す。ある意味お行儀がいいのかもしれないが、できれば数粒だけ残さないで全部食べて欲しいものである。

 治療開始前はまったく食べてくれなかったのが、ここまで食べてくれるようになったのだ。今後に期待しよう。


 獣医師にうんちの回数や状態についてFIPと関係があるかどうかは訊いていないが、FIPだと判明する前は1日6回以上ちょびちょび出していたうんちも、この頃には1日2回程度に減り、まとまった量を排泄するようになってきた。


 治療開始前は暗い部屋でじっとしていることが多かったマシュマロだが、次第に明るい部屋でリラックスする時間が増え、爪とぎをしたり、手先だけでなく全身の毛づくろいをしたりと、身だしなみにも気を遣うように。脱水症状で乾燥して白かった鼻も。湿ってピンク色に戻った。

 元気も出てきて、たまに白茶くんに遊んで欲しそうにサインを出すが、いざニャンプロを仕掛けられると全力で逃げる。まるで恋の駆け引きを愉しむ小悪魔女子のようだと密かに思った。


 マシュマロが順調に回復していく一方で、白茶くんにも困った変化があった。

 彼はもともと大層な甘えん坊だったが、私がマシュマロに関心を向けがちなのが気に入らないらしく、まるで下に弟妹が生まれたばかりの人間の幼子のように赤ちゃん返りをしてしまったのだ。


 彼は毎食後、満腹になると眠くなるらしく、大声で「にゃああん!! あおおおん!!」と鳴きながら私の周りをうろつきだす。「寝かしつけてくれ」という合図だ。

 椅子に座った状態で、人間を授乳する時と同じ要領で白茶くんを抱き上げ、膝に乗せてフワフワもちもちのお腹を撫で繰り回し、ゴロゴロいいだしたところで優しく顔を撫でてやる。そこでダメ押しとばかりに子守歌を歌って差し上げると、ウトウトしだす5.5kgのがっしり体形の成猫。

 10分ほど「寝かしつけ」を行うと、彼は大層満足してお気に入りの寝床へ去って行く。これを1日最低3回はせがんでくる。すっかり大きな赤ちゃんだ。猫だから可愛いが、彼がもし人間だったらかなりヤバいだろう。

 

 ガチムチのプロレスラー体形の塩顔アラサー男子が、「ママぁ~! 抱っこぉ!!」と喚きながら母親の膝に乗り、おっぱいを飲むような体勢で抱かれながら、子守歌を歌ってもらっている…。

 想像するとちょっと背筋に冷たいものが流れる。いや、想像する私がおかしいのだが。


 このままではいかんと思った私は、マシュマロに1回構った時は白茶くんも1回構うなど、なるべく愛情を均等に分け与えるように心がけるようにした。

誤字脱字は見つけ次第修正していきます。

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