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プロローグ : 追放された天使
約4,000年前、神々に仕えていた大天使レイ。
彼は、神の意志に忠実に従い、世界の秩序を守ってきた。
だがある時、神は人類の滅亡を命じた。
「人間は愚かであり堕落してしまった。やはり一度浄化せねばならぬ。」
レイはその命に疑問を抱いた。
確かに、人間には愚かな者も多いが善なる心を持った者もいる。本当にすべての人類を滅亡させてよいのか。
彼女は命令に背き、人類のために戦った。
しかし、レイはその戦いに破れてしまった。
「レイ、貴様は神々の意志に背いた。これは重大な叛逆行為である。」
「たとえ叛逆行為であったとしても、貴方たちがやろうとしていることは間違っている。」
レイは同胞の天使達に捕らえられた。
「神々の意志に背くとは、貴様も愚かなことをする。」
レイは力を封じられ 、天界から追放された。