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「で、これがうちのクラスの夜見」
「あ、どうも。初めまして夜見です」
他校の女子で釣って無理矢理連れてきた俺の友達の自己紹介の後、俺はカラオケで合流した陽キャたちに挨拶をする。なるべくクラスの皆と仲良くしたいんだけどゴリゴリの陽キャはちょっと苦手なんだよな。嫌いってわけじゃないし仲良くなりたいんだけどな。
「うわっ!すげーイケメンじゃん!!」
「彼女さんっていてるんですか?」
他校の女子に聞かれた。彼女?生まれてから今までできたこと無いけど(逆ギレ)告られたことは何回かあるがクズの自分しか知らない人に告られるとだましてるみたいで申し訳なくなって断っちゃうんだよな。不破の時みたいに。
「恥ずかしいことに今までに彼女、できたことがないんだよね」
「えー!そうなんだー!いがーい!!」
俺と他校の女子が会話していると後ろから友達の小さな声が聞こえてきた。
「ちっ!モテやがって!!性格は終わってるくせに!!」
おい、全部聞こえてるからな。あいつ後で覚えてろよ!
「じゃあ俺、一番最初歌いまーす!」
俺が友達をにらんでいると他校の男子がそう言って曲を入れてマイクを持った。流石陽キャ!陰キャだけでカラオケに行くと一番最初を嫌がる傾向があるが陽キャはそんな事気にしないんだな!!陽キャかっけぇ!!
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「夜見君の歌聞きたいなぁ」
「そういえば夜見まだ歌ってなかったよね?次歌いなさい!」
「えぇ!?」
皆が歌ってたからこのまま歌わずに帰ろうと思ってたんだけどなぁ。この前不破とカラオケ行ったときに不破が歌うの滅茶苦茶うまくて自分がみじめに感じたから家で動画を見たりして練習したんだよな。まあ自信ないけどね。
「わ、わかった。じゃあ歌うわ」
俺は最近流行っているJPOPの曲を入れマイクを受け取る。覚悟を決めて歌うか!!
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歌い切ったけれどどうだっただろうか?いつもだったら点数出る奴つけてるからうまく歌えてるか歌えてないかわかるけど今回はそれがついていないからわかりにくい。もし下手で引かれてたらどうしよう....。
「夜見君だっけ?めっちゃ歌うまいじゃん!!」
「すごーい!!」
「かっこいいよね」
「あれ?夜見ってこんなに歌うまかったっけ?」
「下手って思われなくて安心したよ」
よかったぁ!皆からそう言ってもらえて心の底から安心する。あ、最後に感づいている奴(いつもの友達)がいるな。君のような勘のいいガキは嫌いだよ。




