67話
「この前はキャンプファイアー見れなくて残念でしたね」
教室で座っていると綾崎が話しかけてくれた。
「絶対に見たい!!っていう訳ではなかったけどなるべく見てみたかったな」
文化祭最終日、結局生徒会の仕事が長引いてキャンプファイアーを見ることはできなかった。綾崎は1人で見に行けたはずなのに俺の仕事を終わるのを待っててくれたので見ることができなかった。本当に申し訳ない。
「おい夜見!!綾崎さんも!!」
俺と綾崎が雑談してると友達が数人手に何かを持って話しかけてきた。俺にはよく話かけてくるけど綾崎にも?綾崎にも関係がある何かがあったのだろうか?
「何か用か?」
「どうしましたか?」
俺と綾崎は話しかけてきた友達に問いかける。
「お前ら雑誌載ってんじゃねえか!?」
「いつの間にモデルになっていたんだ!?」
「最初綾崎さんが表紙だったから買ってみたら夜見もめちゃくちゃ映ってるじゃねえか!!」
あー、あれ発売されたのか。夏休みに話しかけられて綾崎と一緒にモデルになったやつだな。っていうか綾崎表紙なのかよ!?すげえな!!
「あぁ、モデルになったんじゃなくてその日だけ偶々モデルさんが来れなくなったから俺らが声をかけられて撮影しただけだよ」
「それでもこんな有名雑誌に二人とも大きく載るのは凄いぞ!!」
「私が表紙ですか!?ちょっとだけしか映らないと思っていました!」
綾崎は驚いている。まあ綾崎は皆から王女様って言われてるぐらいだし表紙なのは納得だな。あれ、でもこいつの言い方では俺も大きく載ってたみたいに聞こえるな。
「俺も結構大きく載ってたのか?」
「うん。ページ開いたら綾崎と夜見ドン!!だぞ!!」
ま、まじか...。もっと小さく1ページだけかと思ってた。なんなら服だけで顔映さないかもって思ってたのに。まあ俺と綾崎が雑誌に載ってるってこと広がったらそれについての質問を答えるのも面倒だしこのことは内緒にしてもらうか。
「あのさ、このことは内し...」
「夜見と綾崎が雑誌に載ってたって本当か!?」
「えぇ!?モデルになったの!?」
「いえ、モデルにはなっていなくて...」
うん☆完全に手遅れ!!俺にとっては邪魔だけど綾崎にとっては友達ができるチャンスだもんな。綾崎は普段話さないような人からたくさん話しかけられて少しうれしそうだ。
「唯桜っちー!!雑誌に載るだなんてすごいね!あややもめっちゃ可愛かったよ!!」
不破もこの情報を聞きつけたのか俺達のクラスにやってきた。この噂はもう他クラスにも広がっているようだ。俺的には恥ずかしいからあまり見てほしくないんだけど...。




