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55話

とうとう明日からの二日間、文化祭がはじまる。しかし俺は生徒会やバイトで忙しかったためあまり役職決めなどの話し合いに参加できなかった。別にどっちでもいいんだけど俺は午前か午後のどっちに仕事があるんだろう?あいつらは知ってそうだし聞いてみるか。




「俺って午前と午後のどっちに仕事入ってる?」




「そうだったそうだった、伝えるの忘れてたわ。午前中にお前は綾崎と一緒に変装して教室の前でチラシ配って接客してくれ」




は?げ、幻聴かな?そうだと信じたい。




「すまん。もう一回言ってくれ。何言ってるのかわからなかった」




一応聞き間違えてたかもしれないのでもう一度聞いてみる。




「午前中にお前は綾崎と一緒に変装して教室の前でチラシ配って接客してくれ」




すると友達はにやにやしながら一言一句全く同じ言葉をもう一度発した。




「おいおい嘘だろ!綾崎がチラシ配るのは客が流れてくる確率が高いと思うけど俺がやったって渡した瞬間チラシ破られるだけだろ!!公開処刑じゃねえか!!」




絶対にやりたくないんだが!?




「大丈夫だ。お前の女装は黙ってたらちょっと身長が高いかわいい女子にしか見えない。黙っていたらいいんだ」




あの時の皆の反応を見るからにはそうなんだろうけど!!やりたいってなるわけないだろ!!




「明日絶対休んでやる!!」




こんなのやってられるか!俺は休むぞ!!




「お前は文化祭の各学年、各クラスの売り上げをまとめる、または計算する大事な生徒会の仕事があるのに休んでもいいのかなぁ?生徒会会計の夜見くん?」




くそっ!こいつここまで考えていたのか!?まあ休もうと思えば休めるが生徒会に入っていきなり綾崎や先輩たちに仕事を押し付けるのは倫理的に終わってる。




「じゃ、そういうことでよろしく頼むわ」




俺が絶望のどん底に落とされていると友達は笑顔で去っていった。俺はおもむろにスマホを取り出す。『熱 出る方法』検索検索ぅ。




____________________


翌日




「36度2分...ゴリゴリに平熱じゃん...」




家に帰って醤油を飲む(絶対にしないでください)以外の熱を出す方法を実行したがまったくもって無意味だった。俺ってもしかして最強?自分の丈夫な体を憎んでいるると俺の部屋にお姉ちゃんの声が届いた。




「唯桜ー!今日文化祭よね?お姉ちゃんも行くから!!」




何!?冗談じゃない!!絶対に来てほしくない!来るにしても俺の仕事が終わってる午後からにしてくれ!!急いでドアを開け、姉貴と対面する。




「何時から来るの?」




俺は一番重要なことを聞く。来るなといくら言ってもどうせ来るに決まってる。




「午前中から行っちゃおうって思ってるけど?」




「姉貴、実は午後から行くと商品のあまりをなくすためにかなり安くなる店が多いんだ。だから俺は午後から来ることを強くお勧めする」




「確かに...じゃあ午後まで配信でもしようかなぁ」




よし、うまく午後に来るように誘導できた!俺は姉が気の迷いを起こして午前中に来ることがないよう、強く願いながら家を出た。



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