51話
「夜見ぃ!カラオケ行こうぜ!!」
とある日の放課後、俺は友達にカラオケに誘われた。行きたいのは山々だがあいにく今日の放課後はどうしても外せない用事があった。
「行くって言いたいけど今日は生徒会の集まりがあるんだよ。だからお前ら馬鹿どもだけで行ってこい」
そう、会長以外の生徒会メンバーと顔合わせをするのだ。
「馬鹿は余計じゃね!?」
「俺達一応この進学校に通ってるんですけど!」
「生徒会を理由に逃げるな!!」
友達がごちゃごちゃ言って来たが時間がないので俺は無視して教室を出た。
「「あっ!」」
たまたま綾崎と教室を出るタイミングが一緒だったようだ。
「夜見君も今から向かうのですか?なら一緒に行きましょう」
「そうだな。いきなり知らない人たちの中に1人ってのも気まずいしな」
成り行きで俺と綾崎は一緒に生徒会室に向かうことになった。
「実は俺、ほかの生徒会の人、誰も知らないんだよね」
「そうなんですか!?会長のことも知りませんでしたし全校集会の時、何してたんですか?」
「そんなの勿論、立ったまま寝てたに決まってるじゃないか」
綾崎があきれたような目で俺のことを見てきてため息をした。
「生徒会に入ったので次からは進行する側になるんですよ?しっかりしてくださいね」
「ごめんなさい」
綾崎に怒られてしまった。次からはしっかりしておかないと!綾崎に怒られていたらいつの間にか生徒会室に着いていた。もう生徒会に入った訳だし、ノックはいらないよな。そう思い俺は普通にドアを開ける。
「ああ、夜見君に綾崎君か。他の者たちはもうすぐやってくると思うから適当に座っててくれ」
「わかりました」
どうやら、まだ会長しか来ていなかったようだ。俺と綾崎は会長に言われた通り、近くにあった椅子に腰かける。すると会長が話を振ってきた。
「二人が生徒会に入ったって言ったとき、クラスメイトはどんな反応だったのかな?」
「私は特に何も言われませんでした。でも...」
綾崎はそう言いちらちらとこっちを見てきた。俺が前に出たとき大荒れだったからな。
「俺はみんなから消しゴム投げつけられました。まあいつも通りなんで」
「そ、そうなのか...。僕の想像以上に夜見君は嫌われているようだね。僕の予想では夜見君が生徒会に入ったことにより周りの見る目が変わるかなと思っていたんだが...」
ちょっと引かれたんですけど!話振ってきたのは会長だし、消しゴム投げられた原因も生徒会に入れさせられたことだから会長のせいなのに!!
「それは流石に俺の悪評なめすぎっすよ」
「でも夜見君、友達は多いじゃないですか」
「男だけな。女子のほとんど全員からきらわれているぞ」
そんな雑談を会長たちとしていたら生徒会室のドアが開かれた。
「噂の新人君は来てるー?」
「....新しい人が来るからってはしゃがないで」
「でも一人はとんだクズだっていう噂を聞いたわよ?」
キャラが濃い人たちが入ってきたなぁ。でも何か足りないような...。あれ!?男は!?




