44話
何とか不破の友達からは解放された。教室に戻った時には友達が色々言ってきたが何とかあしらって生き抜くことができた。やっぱり不破は人気なんだな。みんなの質問攻めをうけて改めて分かった。
「夜見君夜見君。さっき生徒会長に放課後、夜見君と一緒に生徒会室に来てくれと言われました」
みんなの質問攻めから解放され、自分の席で休憩をしていたら綾崎に声をかけられた。そういえば綾崎と俺の家で勉強会してた時にそんなこと言ってたような気がするな。
「あー、今日は特にバイトもないし空いてるからいけるぞ」
「よかったです!夜見君はやっぱり生徒会には入らないんですか?」
「何か特別なことがない限り生徒会に入る気はないよ」
そう、現実の生徒会はアニメやラノベの中の生徒会とは全く違う。そんなに権力もないし押し付けられる業務は雑用ばかり、たまにイベントのアイデアを出してもそれを実施できるのは半年後。そんなブラックなところだと中学の時に生徒会に入っていた零が教えてくれた。そんなところに自ら好んで入りたいと思うか?答えはノーだ。俺は何か特別なことがない限り絶対に入らない。まあそもそもまだ勧誘って決まった訳ではないんですけどね。
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放課後、俺は綾崎と一緒に生徒会室に向かっていた。そういえばこの学校の生徒会長ってどんな人なんだろう。学校集会とかがあってもずっとぼーっとしてたから見たことがない。
「綾崎、生徒会長ってどんな人なんだ?」
「そうですねぇ、可愛らしくてしっかりしているけどちょっとミステリアスな人ですね」
何それもっと見てみたくなったんだが。そんな話をしていると生徒会室までついた。綾崎が生徒会室のドアをノックする。すると中から声が聞こえてきた。
「どうぞー」
そういわれて俺と綾崎はドアを開けて生徒会室に入る。普段はいるようなこともないからちょっと緊張するな。俺たちが入ると中には一人の女性が座っていた。
「急に呼び出してしまってすまないね。初めまして夜見君、僕はこの学校の生徒会長の黒野だ」
なるほどミステリアスな人か。なんだかわかる気がする。
「初めまして、夜見です」
俺は挨拶をされたので挨拶で返す。
「立ち話もなんだし座ってくれ。」
「「ありがとうございます」」
俺たちは近くに置いてあった椅子に座る。
「早速本題に入るのだが君たち二人、生徒会に入る気はないかい?この学校の生徒会は実力主義性でね1年生成績上位の2人に入ってほしいんだ」
やっぱり勧誘された。予想通りだ。でも俺の答えは変わらない。
「私は生徒会に入りたいです」
「じゃあ綾崎君は決定だね。そう言ってもらえてうれしいよ。夜見君はどうかな?」
綾崎が答えたので必然的に話はこちらに回ってくる。この雰囲気、入る気はないって言いだしにくいな。でも覚悟を決めるか。




