35話
「もしかして、私が気付いていない間に付き合ってた!?」
店を出た途端不破が驚いたような声でそういった。
「馬鹿なのか?調子のるな。さっきのはそういった方が得だっただろ」
「そっか...そうだよね。ありがとうね。カップルって言ってくれて」
ちょっと悲しそうに見える。こいつは何言っても基本的に喜ぶから振った時ぶりにその表情を見たな。黙ってれば可愛いランキング堂々の1位なのになぁ。勿体無い。
「今日はカラオケも行ったし服も買ったし今度こそ解散だな?」
「そうだね。でもさ、友達と遊ぶのって遊んでいる間は楽しいんだけど家に帰ったら結構疲れない?」
確かに不破の言う通り帰ってから疲れがどっと襲ってくる事もよくあるな。
「そう言われてみたらそうかも」
「だからさ、ちょっとだけ休憩してから帰らない?」
不破の言うことも一理あるな。丁度甘い物食べたい気分だしちょっとぐらい休憩してから帰るか。
「じゃあどこで休憩する?」
「じゃあ私いい場所知ってるから着いてきて」
そう言うと不破は俺の手を引いてきた。
「ちょっと!?どこ行くの!?」
「まだ内緒!」
どこに行くのかわからないがこっち方面の喫茶店やカフェは行ったことがないから結構楽しみだな。
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「そろそろ着くよ」
「やっと着いたか。少し時間がかかったな」
結構歩いたし少し遠い気がしたがこんな所に来ることもあまりないし気分が上がる。
「よし、着いた!!」
不破が報告してくれた。遠かったから結構期待して建物を見てみる。
「は?」
不破の先程からの発言から予想することが出来たのにまんまと着いてきてしまった自分が馬鹿らしい。
「は?じゃないよ!ほら、早く入ろう?」
いや、だってここ
「ラ○ホじゃねえかぁ!!」
「でも2時間の休憩コースもあるよ」
休憩って言い方間違っては無いんだけど!無いんだけど!!クソ、予測出来ていたらついて行ってなかったのに....でも流石に気付けないって!!ここまでしてくるとは思わないじゃん!!
「無理矢理既成事実を作り上げようとするな!!はぁ、もう良い。家まで送ってやるから帰るぞ」
「送り狼....」
「違うわ!!」
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無事(?)不破を家まで送って帰った俺は部屋に着くと同時にベットにダイブした。
「今日色々あり過ぎだろ!不破の言った通り疲れたぁ」
ベットの上で溶けているとスマホに通知が来た。どうせ今日会ったクラスメイトからの殺人予告だろ。そう思いながらスマホを手に取る。
『来週の木曜日、一緒にショッピングモールに行きませんか?』
綾崎からじゃん!!そう言えば一緒に遊ぶ約束してたな。『良いよ』っと。もう夏休みも半分以上終わったしな。綾崎と遊びに行かないと日数的に間に合わない。綾崎の夏休み一緒に遊ぶ友達居ない伝説を無くすために早く遊ばなければ!!




