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16話

「お腹空きましたね」




「そうだな。腹減ったな」




「魚くれてありがとうございます」




「野菜美味しかったな」




「そうですね。美味しかったですね」




結局俺達はあの後魚が1匹も釣れなかった。他の奴らから貰おうとしても俺がいたからか全員に拒否られた。綾崎が飢えていると言ってもみんな信じてくれない。くそっ!日頃の行いっ!!因みに魚は勿論綾崎に譲った。流石にレディーファーストだろ(自己満)。今はこの考え方は古いかも知れないが。


数秒間の沈黙のあと俺は口を開いた。




「じゃあ今日のペア行動はここまでらしいから先に男子部屋に戻っとくね。おやすみー」




俺が男子部屋戻ろうとすると綾崎は俺の服の袖を摘んで来た。




「何言ってるんですか?今から合宿の一大イベント、肝試しがありますよ?」




逃げれなかったーーーー!どうしようどうしよう。昔から全ての絶叫系は何とも思わなかったのにお化け屋敷だけは無理なんだよ!!




「ソウダッタソウダッタワスレテタナー。タノシミダネー」




「もしかして、肝試しが怖いとかそのようなことはありませんよね?」




ギクッ!!何故バレたんだ!完璧に隠していたはずなのに!!よし、気合で乗り切るか。




「そ、そそそそんな事ないけど...。おばけ大好き肝試し大好きゴーストサイコー!!」




「そうですよね。ごめんなさい。あの夜見君がまさかお化けが怖いだとかそんな事ありえませんですしね」




うまく誤魔化せたな。さてどうやって逃げようか。お化けが苦手なことは肝試しが始まったら絶対にバレる。そうだ!!今日いっぱい運動したし筋肉痛と言うことで乗り切ろう!!完璧すぎる言い訳、俺でなきゃ見逃しちゃうね。




「すまん綾崎。実は筋肉痛が凄くてこれ以上は動けないんだ。肝試しには行けないっぽい。くそっ!!行きたかった!!」




何という迫真の演技。普段からクズの振りをしていた甲斐があったぜ。




「筋肉痛は運動したほうが良いと聞いたことがあります!(諸説あり)そのままにしておくと明日まで続きますよ!」




「え?」




は?そんな事初耳なんだが。筋肉痛じゃなくて頭痛になっとけば良かった!!




「では、運動がてら肝試しに行きましょうか」




「...。」




そう言うと綾崎は俺の手を引いて肝試しの集合場所に向かって歩いていくのであった。




_________


「暗くて薄気味悪いですね。でもそこも楽しいです!!」




綾崎は怖い事が好きなのかどんどん森の奥深くに進んで行く。




一方俺は_______




「綾崎、ちょっと待って進むの早くね?」




足が震えて歩くスピードも遅くなっている。酷いよ綾崎、一人は怖いって!!




「そうでした筋肉痛でしたね。忘れててごめんなさい。ではゆっくり行きましょうか」




この肝試しは至る所に実行委員が隠した布や人などが蔓延っており中には本物のお化けがいるかも...みたいなスタンスらしい。布や実行委員の人だとわかっていてもやっぱり怖い。何でだろう。




「綾崎すまんな俺のせいで」




「全然大丈夫です。私はこの合宿滅茶苦茶楽しんでいるので」




「それは良かった」




綾崎が近くに来てくれたお陰でだいぶ恐怖という感情が薄れてきた。




「にしても何にも無い....」




俺が横を振り向いて見るとちょっとだけ透けて見える子供が立っていた。




「うわあああああぁああああぁぁあぁ!!」




油断したところを突かれてパニックになった俺は近くにあった物体に思いっきり抱き着いた。ん?木にしては暖かくて柔らかいような...




「え!?急にどうしたのですか夜見君!?」



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