14話
べ、別におばけが怖いとか暗闇が怖いとかそ、そんなことじゃ無いからね!!勘違いすんなよな!
「私、怖いの嫌いですからいざというときは頼りにしますね」
「お、おう!!任せとけー(棒)」
綾崎と仲良くなって前よりも楽しみになったせっかくの合宿がまたちょっと行きたくなくなるのであった。
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「明日は遂に合宿だー!!そしてそれが終わったら夏休みだー!!」
昼休み中、クラスメイトが急に声をあげる。
「今日はテンションが高いな」
「にしてもA組は海だぜ。羨ましいよなー。だって水着だぞ水着!!」
「きっっっっっっっっっしょ」
単純に本音が漏れる。思春期の男子はそんなことしか考えられないのか。
「うわー男子サイテー」
色んな女子があいつの発言に引く。ん?男子?俺も含まれてるじゃん!しかし友達は女子から引かれているのを気にもせず俺に話を振ってくる。お前はもっと周りを見ろ。
「夜見ぃ、そんな事言ってお前も見たかっただろ?」
見たいか見たくないかで言ったら見たい。しかしクラスメイトをそのような目で見るのは失礼だ。
「お前みたいな性欲の奴隷とは違ってそんなことはねえよ」
「え!お前俺のこと性欲の奴隷とか快楽の中毒者とかそんな事思ってたの?」
「そこまでは言ってねえよ。でもまあそう言われてみたらそうかも知れないな」
しっかりと本音を伝える。すると友達は可哀想なやつを見る目で俺を見てきた。
「お前、自分の欲を抑えて生きる、そんな人生楽しいか?」
友達が優しく俺の肩に手を置いて語り掛けてきた。今日のこいつうざいな。いや、いつもうざいか。
「何でお前に人生語られないといけないんだよ」
けれど男子たちと馬鹿なこと言ってワイワイする今の学校生活はとてつもなく楽しい。
「そんなお前でもさすがに綾崎様は格別だと思わねぇ?」
「思わない。って言うかお前彼女いるだろ。そんな事言ってて怒られないのか?」
「大丈夫大丈夫!バレなきゃ犯罪じゃないって言う名言もあるだろ?」
友達は俺に笑顔でそう答える。
「因みに後にお前の彼女いるぞ」
「え?」
「ちょっと話し合いしよっか?」
「助けてー!!」
ははは!滑稽滑稽!!バレて無事犯罪者になった友達は彼女に引きずられていった。あいつは良い奴だったよ。お前のことは忘れない。
友達が消された事により俺の席の周りが急に静かになる。偶には静かなのもいいなぁ。
「夜見君、明日の合宿の事なのですが」
綾崎が俺に話し掛けてきた。何か聞きたいことでもあるのだろうか?
「合宿?何かあったっけ?」
「2日目の飯ごう炊爨の役割をどうしようかと思いまして」
「あーあれか、俺米と釜戸係しようか?王女様を火元に近づけたら危ないし」
「では私は調理をメインに行いますね。後その発言は優しさが出てしまってますよ」
危ない危ない。綾崎にはもうバレてるから素が出てしまうときがある。これは注意しないと。取り敢えず今の発言がみんなに聞かれていたらちょっと不味いし誤魔化すか。
「ただの皮肉だよ。じゃあそれで決定で。」




