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スクールド・レイティアスト  作者: 木乃里ミノリ
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王宮城

鉱山で出来た自然な世界。空気も綺麗で地平線も見える。空は青く透き通っていてとても透明感のある清浄化された空気となっている。

見てて晴々するような、爽快な気分になれる。とてもじゃないけど気分が落ち込んだ時は

外に出て周りを駆け走る

待機室で読む本を探していると幽霊のように違和感なく後ろから話しかけてくる人がいた

「お嬢様。お久方ぶりでございます」と、静かにドアをしめつつ入ってきたのは私の父方の祖父である

ヒルデア男爵だった。

「ヒルデア男爵。お久しぶりです。元気にしておられましたか?」

「滞りなく......元気ですよ.....一部を除いては.....」

何か警戒しているような冷淡な口調でそう告げ、訝しげに眉をひそめ、

不安になりつつも何事もないようにただ淡々と静かに礼をするのだった

「えっ?....。 それはどういう......」

「お話はここではできません。これを。」

男爵はこれ以上のことはお慎みを...と、私の腰ラインのポケットに手紙をそっと入れ、

無言で静かに指を唇に寄せ、片方の目を開きながら合図をしたのだった

気づかれないようにと相槌をする男爵に無言で頷いた。

「わかりました。後に。」

何かあったのだと警戒準備を支度しようとすると男爵はぶれることなく

「では、お茶でも入れましょうか」と提案してきた。

男爵はそう言いつつ静かに武器をポケットに入れ、銃や通信機を用意していた。

周りにはメイドは監視付きの護衛役は今いない為に用心していく必要がある。

「いいんです。それより、しなくても大丈夫なんでしょうか?」

出来るだけ会話が漏れないように省略しつつ問うようにする

これが最善策かはわからない。聞き耳を立てられているのか、侵入されているのか、

スピーカーを付けられているのか、問いたくても問げられない今の状況では

どこか他の場所に移動するしかない。会話で誘導するか思案するも男爵は提案してきた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

商店街のある街に人々が行き逢う中

「ねぇ!なんとかならないの!?」

「いやぁ、いくら君でも、困るよ。」

「私がいつどこで盗人したっていうんですか!」

納得がいかない私は店員に突き止めていた。

「いや、君がさっき走りながら盗んでいったんじゃないか」

そう切られてもと、困った顔をしながら店員は言う

「そんなはずはありません!確かに私は今先ほどきたばかりだというのに!」

「どうなされましたか?」

「ミデリア中尉!お久しぶりです。」

商店街の中で最近よく行くフルーツ店の店長のとこに行こうとすると

さっき君ここに来なかったかと言われ、私本人の姿をした人が金を支払わないまま

走り去って行ったと言う。代わりに君が払ってくれないかと言われ、

今は財布もないので払えないですし、この後行かないと行けないとこがあると言うと

事情をそのままセイラに説明する。

「ミデリア中尉と似た人が盗人を?」

顔はスカーフを被っていて見えなかったが姿形もそっくりで見間違いではないと店主は言う。

何かしかけられたりとかはというとそんな事はまったくなく、

「ねぇ、その人どこへ向かったかわかる?」

「どこって、東北にあるあの城の海岸の森に向かって行ったけど」

海岸の森といえば海がとても綺麗で鳥達がたくさん住みついており、

虫はそれほどいなく住むにはもってこいのお墨付きの場所。

城からでももっとも近く森林で覆われているというそんな

治安のいい場所にミデリア中尉は盗人なんかするのだろうかと

考え始める。

「何か、心当たりはあるのですか?中尉」

「んーーーー。これといってはなんだけど多分」

そう言いつつ手帳を取り出しメモをしつつ店主に紙を渡す

「お題は後で払います!ちょっとここにいてて下さい!これ!身分証です!」

「後で連絡しますから!」

「あー。たくっもう。」

「走りながら付いて行くセイラは少し息切れをしながら駆け寄ってきていた

「大丈夫?」

「大丈夫だけど...先に行って」

「でも......」

「私より体力のある貴方の方が先に行くのが適任でしょ?」

「分かった。じゃあ、馬車は借りるから貴方はここで待機して待っていること。」

「相変わらずお節介ね。」

「少しは借りを作らせてよ。何年の付き合いだと思ってるの?」

「分かった。」

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