ゴブリン
気がつくと僕は広い草原にいた。
ふむ、ここが異世界か。のどかだな。ひとまずアルカナに言われたとおりステータスオープンと呟くことにする。
「ステータスオープン」
すると僕の目の前に文字の羅列が浮かび上がった。
名前:セイヤ
職業:旅人
称号:アルカナの眷属
レベル:1
ステータス
HP:1000/1000
攻撃力:500(+5000)
魔力:2000(+3000)
防御:500
魔法防御:500
スキル
デスサイズ
デスイーター
加護
アルカナの加護
これが僕のステータスか。ふむふむ。職業が旅人か。一番スタンダードなやつかな?
称号の欄にアルカナの「眷属」か。僕いつ眷属なんかになったんだろう…
レベルは当然「1」ステータスはこの世界の基準が分からないからどうとも言えないけど魔力と攻撃力が秀でてるね。
スキルの欄にデスサイズ、デスイーターか。なんだか死神っぽいスキルだな。そして「アルカナの加護」か… これはあれかな?死神が餞別で力を分けるって言ってたやつかな?
ふむ。ステータスはこんなものか。しかし、せっかくスキルを持っていてもスキルの使い方がわからないな…まあこの世界で知り合いが出来たら聞いてみよう。
それはいいとして、ここがどこなのか。どこへ向かったらいいのかわからないな。
知らない土地で無闇に動き回るのは得策じゃないし、通りすがりの人が通るのを待つか。
お、そんなことを考えていたら少し先に丁度人影が見える。ラッキーだね。
訪ねたいことも色々あるし早速話しかけるか。親切な人だといいな。
「すいませーーーーん!」
「……」
あれ、無視された?
もう一回
「あのーーー!すいませーーーん!色々と訪ねたいのですがー!」
「グルル…」
ん?
「グルォォォォォォォォ!!!」
うわ!あの人叫びながらすごい速度でこっちに走ってきた!!!待て待て待て、しかもよく見たらとても人とは言えない形相をしている。まるで鬼のような顔じゃないか…!
もう目前まで迫っている。もうダメだ。ああ…異世界転生してそうそう僕の命は潰えるのか。 僕は恐怖に耐えきれず目を閉じた。
「ああ、超絶短い生涯だった…」
バサッ
…
ん?あれ?僕生きてる…?
目を開けてみる。
目を開けてまず最初に視界に入ったのは剣を持ち、ボロボロの布切れを羽織った、青髪でショートヘアの女の子だった。そしてその下には先程の子鬼が首を両断され、転がっていた。