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転生初日

俺は目を開けると、森の中に居た。

 辺りを見渡しても、木が生い茂っているだけだ。


 「転生…したんだよな…」


 俺そう呟くと、起き上がって辺りを見渡すが、やはり木が生い茂っているだけだ。


 「それにしてもここ…どこだ?」


 そんなことを考えていると突然声が頭に響いた。


 <<ここはルクセナ王国北西部にある森林です。最寄の都市にルクセナ王国の商業都市スロイブンがあります>>


 と突然頭に響く声にびっくりしてしまう。


 「え?誰か居るのか?」


 と慌ててしまう。


 <<私は貴方のサポートシステムです>>


 サポートシステム…っていうと、あのイザナから貰った指輪か?

 恐る恐る俺の右手にはまる指輪を見てみる。


 「この指輪がサポートシステム…ってことはあの声はこの指輪からってことか?」


 <<はい。そのような認識で構いません>>


 おぉすげえ…サポートシステムって聞いてたけど、こういうしゃべったりすることもできるんだ…。

 これは便利だな…。


 「じゃあ…ここらに生えている木は何ていう木だ?」


 <<ブヌの木です。ルクセナ王国やこの大陸に広く分布する一般的な木です>>


 おぉ!なるほどなるほど…こういう風に使うのか…

 携帯のアレみたいだな…


 「じゃあさ、少しお腹減ったみたいだけどどうしたらいい?」


 <<それでしたら、この森の生物を狩るかスキルで食料品を作り出すことをお勧めします>>


 あ、そうだチート貰ってるんだ…じゃあ貰ってるんだから使わないとね!


 「えっと、どうやって使えばいいの?」


 <<頭の中か口でスキル名を唱えれば、スキルが実行されます>>


 おぉ、それは便利…では早速【万物創造】!


 と頭に思い浮かべると、目の前にゲームのステータス的な感じで浮かび上がった。


 内容は作りたいものの検索欄と魔力残量というものが浮かび上がっている。

 魔力残量は1500…多いのか少ないのかまだ分からんな…。


 それにしてもほんとゲームっぽいな…すごいわこれ


 とりあえず検索欄にタッチすると、キーボードが浮かび上がったのでそれを使って”ごはん”と打ち込む 。


 すると…

 ・ごはん…1合で白米を炊いたもの…消費魔力10


 消費魔力10か…ある意味俺は働かなくても食っていけるな…

 とりあえずごはんをクリックしてOKボタンを押すと、目の前に炊きたてのように湯気が立っているごはんが出現する。

 箸はなかったので手づかみで食べる…。

 味は米そのものだった。俺はしょうがなくスキルで塩を作ってごはんにかけて塩おにぎりにして食った。



 数分後…あの後このスキル【万物創造】について、詳しく調べていた。

 このスキルはいろいろなものを作り出せる。だが、ところどころ作れないものがあったりする。例えばカレーライスとかカレーのルーなんてものはあったのだがカレーライスという料理はなかった。

 つまり自分で作れということの意思表示だろう。


 「まったく…イザナも良い性格してるよ…それにしても、魔力が足りないな…どうやったら増やせるんだろう?」


 と考えてるとサポートシステムさんから回答があった。


 <<それでしたら、魔力増強薬をお勧めします。貴方のスキルで作り出すことが可能です>>


 おぉ!魔力増強薬!すごそう…。

 そして、俺はスキルの検索欄に魔力増強薬と打ち込むと3つくらいヒットした。

 ・高魔力増強薬…魔力容量を10000増やす…消費魔力1000

 ・中魔力増強薬…魔力容量を1000増やす…消費魔力200

 ・小魔力増強薬…魔力容量を200増やす…消費魔力100


 おぉ…すげえ…これなら確かに魔力量を増やせるな…俺は一番高い高魔力増強薬をクリック。そしてOKボタンを押すと、目の前に小さい瓶が出現する。

 これが魔力増強薬か…俺はふたを開けると、それを一気にくいっと飲み干す。味は某炭酸飲料に近い。

 改めてスキル欄の魔力量を見ると、450/6789…そして常に右の数が上昇している。

 ん?体が熱くってなきた…。

 俺はあまりのあつさに汗をかく。


 <<魔力量の急激な上昇によって体に影響が出ています。休息をとることをお勧めします>>


 むっ?サポートシステムさんからも忠告が入ってしまった…一旦休むべきか…

 と判断して、俺は地に座り込むと、自然に眠気が襲ってきて意識を手放した。




 数時間後…


 <<起きてください。周囲に脅威となり得るものが接近しています>>


 と聞こえたので、眼を開けて、辺りを見渡すと遠巻きにこちらを見ている生物を見つけた。


 <<下級モンスターのボアルです。猪に似たモンスターで、その突進が脅威です>>


 とサポートシステムが教えてくれたので、俺は警戒しながらゆっくりと立ち上がると

 スキルでごはんを創って、モンスターに向って投げつける。

 そして、モンスターは目の前にあるごはんを警戒しながらも食べる。


 俺はその間に、スキルで打開策を探す。

 幸いにも魔力はほとんど回復している。ごはんをだしたので、減ったかと思っていたが、すさまじい勢いで全回復した。

 俺はスキルで武器と打ち込んでヒットした中から探す。

 ・ミスリルソード…ミスリルでできた剣で耐久力はオリハルコンに僅かに劣るが、その軽さは多くの人たちに好まれる…消費魔力12000


 うお!?高い…だが、目の前のやつを倒さないといけない。

 俺はOKボタンを押す。そして目の前に出現した剣を握る。


おぉ…確かに軽い…昔剣道やってたときの記憶が鮮やかに蘇る…。

 俺は未だごはんを食っているモンスターに近づくと、剣をおもいっきり振り下ろす。

 幸いにもやつはごはんに夢中でこっちに気を配っていなかった。

 俺の剣はバターを切るように簡単にモンスターを真っ二つにした。


 おぉ…すげえ…


 <剣術スキルLv1を獲得しました>


 お?またなんか声が浮かんだけど、これサポートシステムの声じゃないな…。


 <<新スキル獲得おめでとうございます>>


 と今度はサポートシステムが祝ってくれた。なるほど…


 「剣術スキルって今ので獲得したってことは…レベルがあるってことは上げるにはまた倒さないといけないのか…」


 そうなると面倒だな…と思ってちょっとため息が出る。

 剣術スキルってことはおそらく剣の扱いに関わってくるのだろう。ならば身の安全のために鍛えねばならない。


 <<いえ、貴方の場合はスキル【万物創造】でスキルを上げることが出来ます。作れるアイテムにスキル強化薬というのがあります>>


 俺はその声を聞いて、万物創造を使って、検索欄にスキル強化薬と打ち込む…確かにあった。

 ・高スキル強化薬…スキルのレベルをMAXまで引き上げる…消費魔力10000

 ・中スキル強化薬…スキルのレベルを10上昇させる…消費魔力1000

 ・小スキル強化薬…スキルのレベルを1上昇させる…消費魔力100


 おぉ…高スキル強化薬すげえ…いきなりMAXまで引き上げるのか、だけど1万だから回復を待たないといけないな…


 そして、再度寝ようと思ったが、寒かったのでスキルで寝袋を作成して寝ることにした。


 そして転生1日目の夜をすごした。

誤字脱字等ありましたらおねがいします。

感想もあればおねがいします。

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