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心揺れるお茶会

またまたご無沙汰しておりました。


パーティー以降は、穏やかに日々が過ぎていった。


最もそれは表面上の話で、まどかの心中はあいも変わらずさざ波がたっている。


いったいどうしたというのか?


「俺のもの」と言われた時に一瞬ドキッとしてしまったことやーー今はうちの使用人という意味だと理解しているーーお姫様抱っこに優しい言葉、全てが突き刺さる。



自分自身のことがよくわからずに部屋で一人になると悩んでしまう。



が、こうして部屋にいても仕方ない。

買い出しに出ますか…



今日は貴文は遅くなるため晩御飯はいらないと言っていたので、明日の朝はさっぱりしたものがいいかもしれない。



そう思いマンションを出ると、

「あら?貴方は…」

ふわりと柔らかく髪をゆらしながら、声をかけてきたのはーーー


詩織だった。



「貴文くんのパートナーの方よね?えぇと…」


「まどか、と申します。」



貴文のためにパートナーではないと誤解を解いたほうがいいのか…否定していいか分からず、とりあえず名乗って頭を下げる。



「そうそう、まどかさん!この間はゆっくりお話しできなくて残念に思っていたの。少しお時間あるかしら?お茶でもしない?」



誘われてにこりと笑われると、断るという選択肢を選べなかった。



詩織が乗っていた豪華な車に乗せられ、お洒落なカフェに入る。

まどかにとっては人生初だが、気力を総動員して平静を装う。



とにかく、詩織は席に着くなり質問攻めだった。



「詩織様、あの…」


「詩織さん、て呼んで!まどかさん、貴文くんとはどう知り合ったの?」


「…貴文さんのお父上のご紹介です。」


「あら、奏おじ様の?」


驚き小さく目を見開く姿もコロコロ表情が変わるところも愛らしく、お嬢様としての気品だけではない女性らしい魅力に目を奪われる。



本当に、貴文様が心を寄せるのも無理はないですね…


「貴文くんは昔から人見知りで、最初話しかけても目も合わせてもらえなかったのよね。でも、この間まどかさんと並んでいるところを見て安心したわ」



「?」


何を安心するというのか?



不思議に思うのが伝わったのか、詩織はふふ、と笑い「だって、貴文くん、すごく貴方に心を預けてる感じだったから」と言った。



「……それは、」


側に道明さまや伊坂さまがいて、なおかつ私が自分の身の回りの世話をする使用人だからだ。


そう思うもののうまく口には出せずにいると、



「あれ?まどか?…と、詩織さん?」



まどかにとっては救世主か、はたまた爆弾となるのかーーー


蘭をつれた貴文がいた。



読んでくださり、ありがとうございます!


個人的には悠馬が好きなんですが

あまり出て来ず。


貴文がただのお馬鹿さんに見えないか心配しながら書いております。


次回もお楽しみに……

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