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騎士団長の今日この頃
短いですが・・・
今はきっと今まで生きてきて一番幸せな時だろう。
それがここ数日のグレンの心の中である。
自分の家の裏の森(入ったら並みの人間では出て来られない)で出会った人物が
彼の幸せの源なのである。
初めて会った時から自分を怖がらなかった彼女に彼が好意を抱くのもまあ当然と言えば当然だろう。
話しているだけでこの上なく安らぎ幸せなのである。
彼女の全てに惹かれているのだ。
今日もユーキの朝食は美味しかった。
目をそらさずにいてくれた。
家の仕事もあそこまでしなくていいのに。
俺を怖がらずにいてくれる。
笑顔で俺といてくれる。
全部が初めてで全部が嬉しい。
そんな幸せ一杯のグレンは今日も一人ぽつんと自分の仕事をこなしていた。
そして超ご機嫌なのだが他の人からみれば何時も以上の威圧感のあるオーラが発せられていた。
こうしてグレンは仕事が終わるとさっさと家に帰るのだ。
―――今日の夕食は何だろうな―――
軽い足取りで彼女が待っているだろう家へと帰る。




