使用人としての第一歩
「部屋は好きな部屋を使ってくれ」
私は何処に住めばいいのかと聞くとグレンさんはそう答えてくれた。
この家はどこもかしこも広いので部屋も広いのだろう。
正直言って気が引ける。狭くて小さい部屋で十分だ。
「はい。あの・・使用人の制服とかありますか?」
「ああ、それならあるにはあるが・・」
どんなのだろう?定番はメイドさんだよね。でも私は男性用が良いや。動きやすそうだし。
男として振舞った方が何かと有利だし。男に間違えられるし・・・
「男性用しかないんだが・・・」
「あ、そうなんですか?それは好都合です。全然構いませんよ。
むしろ男性用がよかったので」
「そうか・・では後で持ってくるから着てみてくれ」
「はい。ありがとうございます」
よしっ!これから使用人としてバリバリ働くぞ!
少しでも恩を返さねばっ!
と心の中で意気込んでみる。
「あ・・それから私は男として雇ってください」
「ん?何でだ?」
グレンさんは首を傾げながら聞いてくる。
仕草可愛っ。萌え!
(優季だからそう見えるのであって他の者が見たら卒倒ものである)
「男として働いた方が都合が良いのです。それに男にしか見えませんから」
「そうか・・。わかった」
「よろしくお願いします・・・あ」
「ん?」
「グレンさんを何とお呼びしたら良いのでしょう?雇い主をさん付けは・・・」
う~ん・・・ご主人様?グレン様?主様?
何て呼べばいいのだろう?
「気にしないでくれ。さん付けの方が良い・・。堅苦しいのは苦手だ」
「そうですか?ではグレンさん・・とお呼びします。でも他の方がいらっしゃる場合は
グレン様と呼ばせていただきたいです」
一応最低限度のけじめだ。
「気にしないが・・そうすると決めたならそうすると良い」
「はい。グレンさん」
これからの使用人生活どうなるかは分からないけど
頑張っていこうと思います。
お父さんお母さん私は良い人に拾われました。
どうぞそちらから私を応援していて下さい。




