ど~してこうなった
「・・・・ど~してこうなった」
ポツリと私は心の中で両親に対する手紙を読んだ後呟いた。
私 篠宮 優季 は朝まで普通の日常を歩んでいたはずなのに。
朝の事を振り返りながら思う。
朝、仕事場へと向かう途中の事だった。今日は空が青くて良い日だ、何て思いながら空を見ながら
歩いていたのがいけなかったのだろうか。
それは突然の事だった。右足を踏み出した所に本来あるべき道が無かったのだ。
そのまま当然ながら私は落ちた。
そして今に至る。
今私は森だと思われる場所にいる。
落ちてきた時に気絶でもしたのだろうか?気づいたら此処にいた。
・・・ど~するよ 私・・・・
大した怪我は無いようなので一安心なのだけど、このまま此処にいたら死ぬんじゃない?私
森には野性の動物がいるだろうし・・・多少はなんとか出来るけど・・・
・・・暗くなってはいけない!
私はあの両親から産まれたのだから、きっと何処でも生きていける!いや、生きていこう!
「まずは・・森から出たいけど、何処から出れるかわからないや・・」
父に教えられた事を思い出す。
「もしもの時は冷静に、落ち着いて行動するのが大事な事だよ」
それが父に幼い時に教わった言葉だ。
父は絶世の美形なのだが少し変わっている。
普通娘に護身術や生き残る術はなかなか教えないだろう。
「でもまさか役に立つ時がくるなんて・・ね」
心の中で父に感謝しながら周りを見渡す。
・・・・何か気配が近づいて来ているのは気のせいだろうか
バサバサと音を立てて鳥が飛び立つ音が聞こえる。
動物が派手に音を立てながら遠ざかって行くような気もする。
・・・何が近づいてきているんだろう
・・・・早々に私の命の危機がこないことを願う。




