朝食での疑問
「どうですか?お味は?」
只今グレンさんと一緒に朝食中です。
「うまい・・・」
何時も通りの嬉しそうな顔(他からみたら無表情)で答えてくれました。
嬉しいです。作りがいがあると言うものですよ。
「そうですか・・でも、もっと美味しく作れるように頑張りますね」
向上心は大切ですよね☆
グレンさんの健康の為にも美味しく栄養バランスの良い物をつくらねば。
「今でも十分うまい」
「ふふ・・ありがとうございます」
二人でほのぼのとした空気の中朝食を食べる。
ところで最近気になっていたことがあったのでグレンさんに聞いてみる事にした。
「グレンさん・・・職場でもきちんと食事食べてますよね?」
私が使用人になる前のグレンさんの生活を聞いて心配だったのだ。
もしかしたらろくな食事をとっていないのではと。
そう聞いたらピタリとグレンさんの動きが止まった。
「・・・グレンさん?食べてないんですか?」
グレンさんを見つめながら聞いてみると目が泳いでいる。
・・・食べてなかったんですね。
ううっ・・・不覚です。もっと早くに聞いていれば良かった・・・。
「食べてなかったんですね。・・そうですか」
「いや・・その・・それは・・」
グレンさんは挙動不審だ。
ふ・・・ふふふふふふふふふふ
「グレンさん・・・きちんと食べてくださってなかったなんて・・ふふ」
「す・・・すまない」
少しばかり黒いオーラをとばしてくる優季に冷や汗を流しながら謝る。
「なら・・私が昼食を作ってグレンさんの職場まで届けましょうか?」
一度でいいからグレンさんの仕事してる姿みてみたいんですよね・・・・
どんな感じなんでしょう?あ~でも迷惑かな?でも見てみたい~!
「それは・・嬉しいけど、大変じゃないか?」
嬉しい!?と言う事は仕事場へ行ってもOKって事ですね!?
ふっ・・・そうと決まれば
「ふふふ・・・何をおっしゃいますか!主の健康を管理するのも使用人の仕事ですよ!」
と意気込みながらいってみる。
「そうか・・・じゃあ頼もうか」
よしっ!許可いただきましたっ!
「ええ・・お任せ下さい!必ずや美味しく栄養バランスのとれた昼食をお届けします!」
頑張るぞ!美味しい昼食を作ってみせる!
べ・・別に仕事している姿をみて萌えたいとか一緒にいる時間を増やしたい何て下心は
ありませんからねっ!本当ですよ!
「ありがとう・・ユーキ」
微笑みながら言ってくださりました。
ああ、その笑顔だけで一生グレンさんに美味しい食事を作ったとしてもお釣りがきます!
「では早速今日のお昼にうかがいますね」
「ああ、わかった話はしておく」
「はい、では楽しみにしていてくださいね」
よし!次回はグレンさんの職場へ訪問です☆
短いですね・・・