作家の宇野千代さん
NHKの連続テレビ小説「ブラッサム」は明治時代の山口県を舞台にした物語だ。
山口県岩国市出身の主人公葉野珠が、代用教員などを経て上京し、小説の懸賞応募から作家としての道を切り開いていく物語でモデルには実在の作家・宇野千代さんが描かれる。
19才から小説執筆を始め、86才でミリオンセラーを記録し「不世出の女流作家」と言われた。
冒頭 懐かしいシーンが私の目に飛び込んでくる。
主人公が刃物で削った鉛筆を持ち紙に向かうところである
平成に入ったばかりというのは、パソコンやスマートフォンは影も形もなかった。机の上にはザラザラした原稿用紙に鉛筆というのが普通だったからだ。
便箋など大切な人に手紙を送るときなどは大いに緊張した。
一文字一文字間違えないように書き、それでも間違えてはまた最初から、文字を消しゴムで消したり。棒線を引いて直すと先輩に怒られた思い出がある。
幼い頃は当然鉛筆削り機というものがなかったので折りたたみナイフを使っていた。
鉛筆を書く「カタカタ」という音が大好きだった。鉛筆を削るシャリシャリいう音が大好きで何度も削っていた。
今は鉛筆で小説を下書きするという風景は薄れつつある。スマホやパソコンで打てるからだ。
朝ドラの主人公のモデルは作家の宇野千代さんの端正な文章を一行一行仕上げていく姿は、上質の職人のようだったという。筆記具だけではなく、その仕事ぶりも見習っていかなければならないような気がする。




