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第38話:ユグラシア軍の総攻撃—異邦人の争いと、絶望の再来

タナカとチーチートウの**「牛丼とココアの衝突」により、『究極の満腹兵器』は『極度の胃もたれ誘発兵器』**へと変貌し、眠りについていた両軍の兵士たちは、胸焼けと吐き気で目覚めた。


兵士たちの意識は、ユグラシアの**『絶望の星』の絶望感と、満腹兵器による胃の不快感**によって、極度に不安定になっていた。


「くそっ!この胸焼けはなんだ!」 「戦う気力はないが、この不快感を何とかしたい!」


兵士たちの怒りと混乱が、戦場を覆い尽くす。その隙を、ユグラシア連邦軍は見逃さなかった。


ヒットラーク総統の反撃

ユグラシア連邦軍の本部壕から、フューラー・ヒットラーク総統の冷酷な命令が飛んだ。


「今だ!レドニア軍は、自らの兵器の自壊と、異邦人同士の争いで内部崩壊している!**総攻撃を開始せよ!**あの牛丼の残骸と、両名の異邦人を、徹底的に破壊せよ!」


ユグラシアの戦車師団が、眠っていた兵士たちを踏み越えるように、泥の中を前進し始めた。タナカが作り上げた**「甘い均衡」**は、完全に崩れ去った。


タナカは、迫りくる戦車の轟音を聞き、チー牛を睨みつけた。


「見ろ!あんたの**『最高の牛丼』**のせいで、最悪の事態になったぞ!」


チー牛は、ココアで汚れた牛丼の塊をまだ手放さず、不満そうに叫んだ。


「うるさい!ココアぶっかけたあんたが悪いだろ!最高の牛丼を汚すなんて、許せない!」


チー牛の怒りが、彼の**『創作再現』の能力を再び発動させた。彼の能力が、満腹兵器の残骸に作用し、「よりつゆだくで、より脂っこい牛丼」**へと変質させようとする。


「やめろ!そのままだと、兵器が爆発的な胃もたれを起こすぞ!」


ラスボスたちの介入

その瞬間、戦場の空気が異様な魔力で満たされた。ユグラシア連邦軍の戦車の後方、安全な距離に、二つの禍々しい影が現れた。


元老ナチョスと元老星輪だ。


元老ナチョスは、トルティーヤチップスをパリッと噛み砕きながら、静かにタナカとチー牛を見据えた。


「フフフ……二人の異邦人か。面白い。『甘味』と『牛丼』。どちらも、この世界の**『真の苦痛』**の前では無力だ」


元老星輪は、その細い指を掲げた。彼の指に施された星の紋様が、邪悪な光を放つ。


「フューラーに指示を出せ。**『絶望の星』の魔力を、両異邦人に集中させろ。彼らが持っている『安易な欲望』を、『真の絶望』**へと変えてやる」


ドォォン!


元老星輪の魔力によって増幅された**『絶望の星』**の波動が、タナカとチー牛を直撃した。


タナカの体から、**「戦争を終わらせる」という強い希望が急速に吸い取られていく。そして、チー牛の体からも、「最高の牛丼を食う」**という安易な欲望が急速に失われていった。


タナカ:「くそっ……力が……!この絶望の波動は……!」 チー牛:「あれ?なんか、牛丼どうでもよくなってきた……最高の牛丼とか、どうでもいい……」


両異邦人は、戦意も意欲も失い、その場に膝をついた。


伏線回収の危機

タナカの視線の先に、ユグラシアの戦車が迫ってくる。その戦車の砲身は、タナカが過去に作った、溶けないチョコレートの試作品の残骸に、危うく触れようとしていた。


(タナカ内心の叫び):まずい!あのチョコレートは、耐熱・耐衝撃の特殊コーティングが施されている!もし、あの戦車が俺の過去の失敗作に触れたら、ユグラシアの連中に**『レドニアはまだ新型装甲技術を隠している』**と誤解させ、更なる戦争を招く!


タナカの意識は、絶望の波に飲まれながらも、**「戦争を加速させる、過去の失敗」**を回収しなければならないという、強迫観念に囚われた。


「ロイド……!あのチョコレートを、食べてくれ……!」タナカは、遠くにいるロイドに向けて、か細い声で叫んだ。


タナカは、絶望の淵で、自らの過去の失敗と、二人のラスボス、そして新たに出現したチー牛という、三重苦の危機に直面した。

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