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take8 革命か、それとも犯罪か
午前7時20分。自分はテレビカメラに向かって、
「革命軍は大国からの間接支配を断固拒絶する」
と、国民へ向け演説していた。
「我が国は真の独立国家となるのだ!」
その後、演説を終えた自分は、
カメラから離れて椅子に腰を下ろす。そして、
「以上、国民へ向けてのメッセージでした」
と、特嶋エリカが締めた。それを眺めながら、
自分は冷めたコーヒーを口に運ぶ。
「特嶋アナ、君は度胸が座っているな」
自分は彼女に感心したが、
それに比べて、カメラマンと音声の男性は、
すっかり、この状況に怯えているようだ。
中継を終えると、
「君たちの協力に感謝するよ」
自分は、そう言ってから徳嶋アナに質問した。
「君は我々のことを犯罪者と思うか?」
「犯罪者か、革命家かを判断するのは」
彼女は自分を真っ直ぐに見て答える。
「現在の国民と歴史という時間の流れでしょう」




