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take4 緊張の糸
午前3時20分。不二テレビを砲撃した後、
我々は占拠した国会議事堂の応接室を、
作戦本部とした。
「コーヒーでも淹れますか?」
と、女性軍人の准尉が言う。
どうやら国会議員の連中は、税金で、
最高級のコーヒー豆を用意しているらしい。
「これは略奪かな」
自分が少々、戯けて言うと、准尉は、
「砲弾を落としておいて、今さらですよね」
と、まだ少々あどけない笑顔を見せる。
我々は決起して以来、
緊張の糸が張り詰めていたが、少しは、
心に余裕がでてきたのだろう。だが、その時、
「首都保安庁が面会を要求しています」
と、下士官が報告した。自分は即座に、
「追い返せ」
そう命じたのだが、
「しかし来訪したのは、美人の女性職員ですよ」
下士官はニヤリと笑う。
「美人でも関係ない、今すぐ追い返すのだ」
自分は冗談でも言うような口調で命じた。




