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take22 革命のエチュード
午後9時20分。鎮圧軍の攻擊が始まり、
激しい銃撃が続いていた。
バババババババーン。
国会議事堂のロビーには、
何故かグランドピアノが置いてあり、
「大尉のための一曲、弾きます」
そう言って、女性軍人の准尉は、
ショパン作曲の革命のエチュードを演奏した。
バババババーン。
外では銃声が絶え間なく響いていたが、
このロビーだけは、まるで別世界のように、
ピアノの音色が奏でられている。
ババババババーン。
その時、
ダァーン。
一発の流れ弾がロビーに飛び込んで、
准尉の頭を撃ち抜いた。
バタリ。
声もなく、ただ突然、その場に倒れる准尉。
「じゅ、准尉」
自分は駆け寄ったが、当然、准尉は反応しない。
バババババーン、バババババーン。
激しい銃撃戦のなか、
この空間だけは静寂であり、
ただ、死の匂いだけが飽和していた。




