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take21 最後の対話
午後8時20分。占拠した国会議事堂に、
国会議員・斎藤雅久から、電話があった。
「貴様は大国に戦争を仕掛けて、正気なのか?」
「これは国家の存亡を賭けた独立の為の戦争だ」
自分は、そう応えたのだが、
斎藤議員は声を荒らげて言う。
「何が国家の独立だ。貴様は、何十万人を殺した」
「だがな、今頃は多国籍軍が、艦隊を集結させて」
反大国の国際社会の陣営は、
我が国に対する人道的支援を理由に、
「大国を攻擊するだろう。これで大国は滅びるよ」
「しかし、その前に我が国が滅びるかもしれない」
「革命政権は、国が滅ばないように舵取りをする」
「身勝手なことを言うな。誰が革命を支持する?」
「最早、国民は我々に従うしか選択肢はないのだ」
「貴様は極悪非道な独裁者だ。だが、すぐに死ぬ」
その斎藤議員の言葉を最後まで聞かずに、
自分は電話を切った。これ以上の対話は、
不要だろう。




