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take19 状況の暗転
午後6時20分。中尉の報告によると、
「我々に同調して決起してくれていた」
陸軍のアグレッサー戦車部隊が、
「鎮圧軍の攻撃を受けて壊滅した模様です」
さらにテレビの報道では、
各地で暴動を起こしていた一般市民も、
「次々と警察に逮捕されている模様です」
その時、電話が鳴った。
「総裁が殺されました」
声の主は国土防衛派の幹部だ。彼は震える声で、
「犯人は由紀島三夫です」
と、言う。古都への大量破壊兵器の攻擊の件で、
「総裁と由紀島との間に意見の相違があり」
口論の末に由紀島が総裁を刺殺したという。
「すでに由紀島は私が殺しました」
「わかった、君も気をつけてくれ」
自分は、そう言って電話を切ったが、
「これで国土防衛派は崩壊に向うだろう」
ここへ来て状況が暗転してきた。
自分は努めて冷静な表情で、
作戦本部にいる中尉と准尉の顔を見た。




