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take17 准尉の告白
午後16時20分。結局、我々の召集を無視して、
国会議員は誰一人、
国会議事堂には来なかった。
「まだ日没までには時間があるが」
国土防衛派の特攻隊は、
「イージス艦を沈めることができるだろうか?」
そして自分も、
大量破壊兵器の使用の決断を迫られている。
椅子に座り、窓の外を眺めていた中尉が、
「ですが、本当に古都を壊滅させるのですか」
そう言いながら立ち上がり、
「外周の巡視に出てきます」
と、作戦本部から出て行った。
この部屋に残されたのは、
私と女性軍人の准尉の二人だ。その時、
「私は大尉のことを尊敬しています」
准尉が言ったが、私は、こう応じる。
「いや、准尉、私など尊敬に値する人間ではない」
「そんな事は、ありません。大尉は憂国の士です」
そして、准尉が突拍子もない言葉を口にした。
「ご迷惑でしょうが、私は大尉を愛しています」




