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take16 偶発的戦闘
午後3時20分。やはり国会議員は、
召集に応じなかった。だが、この時、下士官が、
「国会議事堂の西側で銃撃戦が起こりました」
と、慌てた声で報告する。
我々を包囲している軍との間で、
「偶発的な戦闘が起こり、双方が銃撃しています」
バババーン。ババーン。
次第に、外から聴こえてくる銃声は激しくなり、
自分は拡声器を持って飛び出した。
好戦的な性格の中尉は、
「蹴散らしましょう」
そう言ったが、自分は、
「両軍、直ちに銃撃を止めろ!」
拡声器で双方を制止する。
しかし、敵は多勢の勢いで、このままでは、
国会議事堂に、なだれ込んで来そうだ。
「仕方がない、中尉、迫撃砲を撃ち込め」
その命令で迫撃砲が発射されたが、
砲弾は敵を飛び越え、
バゴオオォォーン!
近隣のホテルに着弾する。この砲撃で、
敵は萎縮したのか、銃撃はピタリと止んだ。




