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take15 沈黙の午後

 午後2時20分。我々の占拠した国会議事堂は、

 相変わらず完全に包囲されていたが、

 辺りは異様なほどに静かだ。


「大尉、日没までどうしますか?」


 と、女性軍人の准尉が質問する。

 国土防衛派のイージス艦への攻擊は、

 日没後を予定していた。


「日没は午後4時34分ですよ」

「2時間以上の時間があるな」


 ジャパンTVの緊急速報で、

 国民は、我々の古都への攻撃予告を知ったが、

 政府は、国民に対して、


「詳しくは説明できないが、攻撃は完全に防げる」


 と、発表していた。

 それでも、万が一のためにと、

 古都の住民の避難は始まっているようだ。


「大尉、大量破壊兵器を使うのですか」


 准尉の質問に、自分は静かな声で答えた。


「その時が来ればな」


 報道によると、

 諸外国の首脳は、決起した我々が、

 本当に大量破壊兵器を所有しているのかを、

 問題視しているらしい。

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