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take11 由紀島三夫
午前10時10分。自分は窓の外を見た。
空からは雪が降り落ちている。
テレビのニュースでは由紀島三夫が、
「これは大国の間接支配から独立する戦いだ」
と、雪のなかで演説する姿が映しだされていた。
「我が国の実状は、大国の利権でしかない」
首都中央駅に立つ彼の声は、力強い。
「昨夜、大国の手先の大統領は粛清された」
そして、政治結社の国土防衛派が、
各地で武装決起している。さらに今、
一般市民までもが暴動を起こしているようだ。
「事態は我々に有利に推移していますね」
中尉はニヤリと笑った。
現在、革命軍は国会議事堂を占拠しているが、
完全に包囲されている。それでも、
「国民が味方になれば勝機はありますよ」
「あとは『雷鳴』を、どこで使うかだな」
雷鳴とは最新鋭の大量破壊兵器のミサイルで、
自走砲に搭載して、
現在、この占拠した国会議事堂にある。




