遂にあれを買ってきました!【辛いもの大好きエッセイ】
私は辛いものが大好きです。
甘いものもかなーり好きだけど。
辛いものと甘いものは満たしてくれる部分が違います。
甘いものは疲れた心と身体をほわーんと柔らかくさせてくれ、
辛いものは疲れた心と身体をシャキーンとさせてくれます。
あ、結局どっちも満たしてくれるのは心と身体だけれど。
つまり、作用が違う。
例えて言うなら──
甘いものは麻薬
辛いものは覚醒剤
──はい、最悪の例えでした!
それにしても辛いものが平気というのは、なぜ自慢したくなるのでしょう。
べつにそれは偉いわけじゃない。
偉いどころか味覚のどこかが故障してる証拠なのに?
『俺、こんなに寒さに強いんだぜ?(๑•̀ㅂ•́)و✧』は『俺、こんなに寒さに鈍感なんだぜ?(๑•̀ㅂ•́)و✧』と言ってるようなもん。
しまいには『俺ってこんなにバカなんだぜ?(๑•̀ㅂ•́)و✧』も自慢になってしまいそう。
まぁ、それは置いといて。
辛いものを頂くのには、普段の食事として楽しむ場合と、ほぼジョークグッズのように楽しむ場合があります。
普段の食事として楽しむなら、私の場合、うどんにはSBの『燃え辛唐辛子』を軽く三振りです。ちなみに私はうどんには七味よりも一味です。ただ辛さだけを、足す。
カレーならグリコLEEの20倍、カップ麺なら寿がきや辛辛魚までぐらいがちょうどいいです。CoCo壱カレーは5辛までしか食べたことないけど、それ以上もイケそうです。でもあれは汗が止まらなくなるので、お店で食べて後悔しました。
カップやきそばならペヤングのマックスENDがちょうどいい辛さ。
さて、それでは──
限界に挑戦してみましょう。
ペヤング獄激辛やきそば。
私が食事としてならここまでがちょうどいい限界と思うマックスENDの3倍の辛さ。
2倍ではなく、いきなり3倍なのが、未知の領域な感じを醸し出してくれます。
今までに3回、食べました。
1回目は完食に約30分かかりました。
ヒーヒー言いながら、一口食べては口の中を冷ますために部屋中うろつき回りながら、足元を一緒について歩いてくれるペットのフェレットくんと歩き回りながら、完食しました。
あれは痛い。
今まで食べたものの中で、間違いなく1番辛かった。
でも、やみつきになったと感じた。
それで2回目は寒い日の夜に、外で食べました。
サービスエリアのコンビニで購入し、『みんなー、見ててね? あたし、今からコイツと戦うんだよ?』みたいな感じを見せつけながら、一人で。
でもビビったのか、ソースを2割、残しました。
今度は5分で完食。
得意になりました。
何も偉くないのに。
ちなみに私、自動車の運転適性検査ではいつも『上っ調子になりやすさ』を指摘されるやつです。苦労して平常心を保つ訓練をして、安全運転を身につけました。
辛いものを食べるコツは、食べてる最中に水を飲まないことです。
水を飲むと、せっかく辛さに慣れてた口の中がリセットされてしまって、1からやり直しになってしまうのです。
また、水は辛さを広げるだけで、鎮火させる効果はないと聞きます。
刺激から胃を守るために乳製品をまず飲んでおくのはいいと思いますが、私はやたら胃腸が強いので、それも必要ありません。
さて、上っ調子になった私は、3回目の獄激辛を『楽勝♪』とか思いながら自室で頂くことになるのですが──
ちなみに同シリーズの『カレー』『担々』『麻婆』は敵ではありませんでした。
完食後に5分ぐらいヒーヒー言わされただけで済みました。
辛さはどれも同じらしいけど、別に味がつけてあるぶん、攻撃力が落ちているように感じました。
せっかくのその味が地獄の辛さでマスクされて、味も辛さもどちらももったいない感じになってる感じなので、よっぽど安売りでもしてない限り、もう買いませんけど。
3回目の獄激辛はソースをすべて、絞り出してかけました。
これが結構大きかったみたいで。
2回目のように5分で完食とはとても行きませんでした。
1回目と同じく、約30分かかりました。
フェレットくんと一緒に部屋中歩き回りました。
まさしく『辛さは味覚ではなく、痛覚』。
調子に乗ってました。
涙が止まらなくなりました。正直死ぬかと思いました。
もう二度と、挑戦しません。
私の限界を軽く超えてます、これ。
そう、思ったのに──
昨日、ペヤングの『獄激辛final』を買ってきました。
あの獄激辛の2倍の辛さという──
いや、絶対ムリでしょ。
なぜ買ってしまった? 自分……。
今日のお昼に挑戦しようと思ったけど、怯んでしまい、外にラーメンを食べに行ってしまいました。
パッケージで地獄の閻魔様が泣いていらっしゃる……。
きっとこれを食べたら、私も壊れて泣き出して、せっかくの休みの1日が無駄になってしまう。
そんな気がして──