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田舎の怪盗夫婦。消えた財布はどこへいった!  作者: 久悠ふみ
第1章 楓と田舎の人達。(楓視点)
6/11

第4話 バネの先、その先にあるもの

やっと、老夫婦が出てきます。

久々なのであらすじを…。


街から田舎へやって来た主人公。

朝ごはん買いにいったのに帰ってこない主人公を心配して電話をかけてくれた友人。

そして今!

あれ?四行で追い付いちゃいました笑


では、どうぞ♪

「か、楓~、はぁっはぁっ、やっと着いた。」


「柊! そんな息を切らせるまで急いでくれたのか! ありがとな!」


露店のおばちゃんと話に華を咲かせてしばらく、余程急いできてくれたのだろう。柊が息をきらせながら荷物を持って奥地まで来てくれた。

「あっ! さっきいらしてた焼きそばのお兄さんじゃないか。」


「あっ、はい。ふぅ、先ほどはありがとうございました。」


おばちゃんの声に一息入れながら返答する柊。


「なぁ、この中身何が入ってるんだよ。たかがバックと思って持ってみたらめちゃくちゃ重かったぞ…。」


「わるい! 筋トレも兼ねてあえて重くしてたんだ。なにかと運動不足でもあったし。」


「そう言うことは先に言っとけ!」


もっともなことである。

報・連・相の大事さを痛感したわたし。

ふとここまで来たのになにも買ってないことに気づいた。

話に夢中になりすぎたようである。


「おばちゃん、おこわ2つください。」


「あいよ!」


「おいおい、まだ買ってなかったのか? てっきり食べたかと思ってたよ。」


「いや、すまん。おばちゃんとの会話が楽しくてさ!」


「お兄さん嬉しいこといってくれるね! サービスでたくあん増やしとくね!」


楓はたくあんを手に入れた!

たくあんは素晴らしい。あのカリカリポリポリという音!

半円のキレイなフォルム。そして、白と黄色のたくあんによる鮮やかな色合い。

おこわも増やしてほしかったが、たくあん大好きな楓としてはおばちゃんグッジョブである。


「おこわ2つで600円だよー。」


「はーい……あ、あれ?」


「楓、どうした?」


「いや、財布がかくれんぼしてるんだよ…。おっかしいな~、ここに入れたはずなんだけどなぁ。」


カバンをひっくり返し、柊にも手伝ってもらう。

しかし、やはり見つからない。先ほどお兄さんの財布の話のときに、持っていることは確認しているのに、ないのである。


「…、そういえばさっき僕が電話かけたとき、カバンどうしてた?」


「人通りもまだそんなにないし、普通にカバンかけていたよ? 聞き手を上げて電話してたから、その時はちょっとカバンが後ろへ回ってたけど…。」


「田舎だとはいえ観光地なんだよ? 観光地でカバンを持つときは必ず胸側にカバンが来るようにしとかなくちゃ!」


「なんで?」


「スリ対策だよ。観光客は僕を含めて回りをキョロキョロ見渡して、手元が不注意になるんだよ。」


「え? ちょっと待て…。じゃあ柊は、俺がスリにあったと思ってるのか?」


「うん、その可能性が高いと思う。」


「そうねぇ、さっきもお兄さんに言ったけど、この辺が賑わうようになってから、スリが多発するようになっているからね…。」


楓は、財布を落とすことを考えていたので、財布をカバンとの間にバネで繋げて、カバンから落ちないようにしていた。

見てみると、そのバネが切断されていることに気づいた。

切られた財布側のバネは急いで切断されたらしく、露店からしばらく進んだ先に転がされていた。

慌てて楓が周囲を見渡すが、周囲には露店のお兄さんとおばちゃん、柊、そして離れたところにお年寄りの夫婦が見えるのみである。


何気なく老夫婦を見ていた楓。

その時ふと気づいた。

それは、

露店から、バネを拾った今の場所の方角

露店から老夫婦までの方角は、同じじゃないかということであった。





もともとの予定では、主人公の様子を心配していた柊が、主人公を田舎へ誘って心機一転したところに、露店のみなさんや老夫婦と協力して、ドッキリをしかけるという話だったんです。

しかし、回想に睡魔を挟んだこと、短編で各キャラのストーリーを書いたことで方向性がガラッと変わりまして…。


元異世界人の柊や田舎の人が大活躍するバトルものになりそうな感じです。

いま、せかせか下書き書き直してます♪(((o(*゜∀゜*)o)))

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本当にありそうでなかった怖い話

上記連載作品も、どうぞよろしくお願いいたします♪

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