第3話 おばちゃんはお世話好き。
本日は2話連続投稿です( ^∀^)。
内容、文章表現とも、お手柔らかにどうぞ~♪(・∀・)
「今電話してた子が、お兄さんのお友達かい?こまめに電話してくれていたみたいだし、かなり心配してくれていたんじゃないかい?」
露店のおばさんは興味深々の様子、身を乗り出すように聞いてきた。世間でいうところの〝お節介おばちゃん”といったところだろう。しかし、一般的にいうような押しつけがましいといったお節介でなく、こちらを心配してくれていることがよく分かる。
「はい。幼馴染で柊って言います。何かと機転の利く大したやつで、俺が何かミスした時もさりげなく助けてくれるすごいやつなんです。ここまで来ようと思ったのも彼の存在あればこそで、1人だと行動まで思いきれたかどうか…。」
「いいねぇ、そういう子は大事にしておくんだよ。たった一人でも身近にそういった存在がいれば、何かに悩んで行きずまった時にも、必ず助けてくれるからね。」
「ありがとうございます。」
「素直でよろしい! 持ちつ持たれつってね。うちのバカちんにもそういった深い付きあいのできる相手がいればよかったんだけれど…。」
「母さん、そこで俺に振るなよ…。
そういえばもうすぐ節分か、この地域の節分はよそにない豆まきをするんだよ。もしお客さんがしばらく滞在するなら見るきかいもあるかも。」
「そうね、この広場で豆まきの催しがあるから、その時は楽しんでってね~。それで?その柊君、かなり心配してたんでしょう?こっちにくるの?」
「あ、はい。といってもこの広場の入り口付近からですし、荷物もあるのでまだしばらくかかると思います。
先ほど、彼もこちらで焼きそばを買ったようですし、店員さん方も会えばわかるのではないかと思います。」
まだ朝の早いこの時間、そのまばらな人程度なら露天の店員さんだってすぐにはお客さんの顔を忘れたりはしていないはずだ。
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この広場は広い。
誘導柱がなければ迷子になってこの奥地からはきっと出られないことであろう。
広場とはいうものの、開けた地は入り口とこの奥地、そして道中のテニスコートが何個かすっぽり入ってしまいそうな広大なお花畑位なものである。その他は鬱蒼とした木々が生い茂っている。広場とは名ばかりの大規模な自然公園と言われたほうがまだしっくり来ると言うものだ。
入り口からロープウェイがあるのだが、わたしは途中の駅から歩いて登ってきた。田舎ののどかさを求めてきたのに、一気に行くのもそれはそれでどうかと思ったのだ。空腹なまま奥地へと向かっていたことを忘れていたおかげで、かなり時間をかけてしまったが…。
きっと柊のことだ。
ここまでロープウェイでまっすぐ来ることだろう。
怪盗夫婦…。改稿前はプロローグで出てたんですけど、まだ出てこれそうにないです…。
はやくだしてあげたい(´・ω・`)。