第2話 雑誌の公開 楓の後悔
プロローグ、1話とも、この2話との辻褄合わせのために大幅な加筆を行いました。
1話の最後の意味不明な文も解消されました♪
「そういえば、お兄さんはどうしてこんな田舎の広場にまできたの?
おばけネタで若いお兄さんをからかっていると、おばちゃんがふっと思い付いたと言う感じで聞いてきた。
「あ、それ聞きたいです! 先日、そこの展望台で風景を撮影して、しばらく騒いでいたカメラマン達が帰ってから、この広場へ足を運んでくる人が増えたから疑問に感じてたんです。」
「俺は街に住んでたんですけど、人ごみの多さやその喧騒にどうも馴染めなくて、ずっと旅行誌やらその他の雑誌をみて、いいところがないか探してたんです。」
「ふーん?田舎に住んでるこっちからすると、街は華やかで、なんでもすぐに手に入るイメージですけど、無い物ねだりなんですかね? ここの他に、いくらでも目を引くところあったでしょ??」
「まぁそう言われちゃうと、もとの子もないんですけどね。そんな時です。この雑誌を見つけたのは。」
わたしはカバンから1冊の雑誌を取り出し、特集のページを開いて露店の二人に渡した。
『都会からは目立たない。高台ある田舎の絶景展望台に迫る!!』
「おぉ~! 二ページまるごと展望台から撮影した1枚の写真とは、これはまた、すごいインパクトだねぇ! 風景が文字で隠れないように、展望台の手すりから下のところに小見出しを書くとは、どうしてなかなか見事な仕上がりだね! お兄さん、この雑誌を記念にもらってもいいかい?」
「母さん、この風景ならいつでもそこからみれるじゃないか…。」
「あ、それもそうだねぇ…。
お兄さんはこれを見るためにここまで一人できたのかい?」
どこまでも冷静な若いお兄さんと対照的に、雑誌に身近な光景が掲載され大はしゃぎのおばさん。ボケとツッコミのようなこの二人のやり取りは、まるでコントのようである。
「あ、いえ。広場の入り口に友人が……、あ!」
慌ててスマホを見ると、着信通知が入っていることに気が付いた。時刻はそろそろ7時半になろうとしている。
(やっべぇ、柊からだ! 広場で待ってもらっているの忘れてた!)
よく見ると6時半から15分刻みで着信が入っていたらしい…。
プルルルル...。
プルルルル..。
プルルルル.。
「わわわっ!」
画面をしげしげと眺めていると突然鳴り響いた着信音に思わずスマホを落としそうになってしまった。正直でるのがすごく怖い。
(や、やばい…。絶対怒ってるよな…。間違い電話のふりしてみようか。)
ガチャ
「楓! 無事だったか!?」
5回のコールのあと、柊のこちらを案じる声が聞こえた。思わぬ形で柊からの愛を感じてしまった。やめた、愛に応えて正直に出よう。
友愛という愛だ。恋愛の意味合いはない。
「柊すまん! 露店の人達と話で盛り上がっちゃって…。」
「…あぁ、あの人たちか。お前なぁ、遅れるのはいいけど、ちゃんと連絡してくれよ? もうなにか事件に巻き込まれでもしたかと思ってヒヤッとしたじゃないか。」
「すまなかった。すぐ戻るよ。」
「いや、話が盛り上がってるのなら僕がそっちいくよ。はぁ…。きるぞー?」
「おう! ごめんよー」
ブツ、プー、プー……。
(もうまきこまれたかってあいつめ、人をトラブルメイカーみたいに言いやがって…。あとで俺のイメージについて話したほうがいいな。うん。)
柊の理不尽な言い回しに、通話が切れてから1人、腹立たしいやら、心配をかけて申し訳ないやらやるせない気持ちをもてあそぶ楓なのであった。
今日は節分ですね♪
豆まきをテーマに『カラスと農家と節分と』という短編を書いてみました☆ミ
そういえば!
皆さんはもう恵方巻食べられましたか??
わたしは
『オーロラサーモンサラダの贅沢恵方巻2000円』
なるものを発見したので思いきって買っちゃいました! (ダイエット中なのに…。)
サーモン、玉子、野菜、ごはんをのりで巻いてあって、その上からさらに脂ののったサーモンをふんだんに盛り付けていると言う豪華さ。
お味も絶品でした! 黙って食べなくちゃなのですぐ感想を言えない残念感は残りましたけど…。
皆さんはどんな節分の1日を過ごされましたか??