ななちゃんの雪うさぎと雪だるま
窓の外は、真っ白な雪が空から舞い降りている。
『おしょと、なぁに?』
ななちゃんが窓を指差して、お目々をキラキラさせています。
『雪って言うんだよ』
お姉ちゃんの、かなちゃんがななちゃんに教えます。
『ゆ……ゆき?』
ななちゃんは初めて雪を見て雪ということを教えてもらいました。
ななちゃんは、窓に走り寄り外を眺めています。
「ゆ~き ゆ~き ゆ~き」
お空からふわふわ舞い降りてくる雪に夢中です。
「なな、もう少し雪が積もったら雪だるまとか雪うさぎを作ろうか?」
かなちゃんが、ななちゃんに語りかけます。
「ゆき……うしゃしゃん(うさぎ)?」
ななちゃんはお姉ちゃんの教えてくれることがわからなかった様子です。
「雪でうさぎさんやだるまさんを作るんだよ」
丁寧に説明をする、かなちゃん。
「わぁ~、ちゅくゆ(作る)」
ななちゃんは大喜びで窓の外を眺めて
「ゆきうしゃしゃん ゆきうしゃしゃん」
ななちゃんの楽しみな様子に、お姉ちゃんのかなちゃんも嬉しそうです。
ななちゃんは窓の外を見つめ、雪がつもるのを待っています。
「なな、明日はきっと雪うさぎも雪だるま作れるよ」
お姉ちゃんの声に、わくわくしながら明日を待つ ななちゃんです。