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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

メリット

作者: ひとのはて

重りをつけた鳥は飛べるだろうか。親がいない小鳥は飛べるだろうか。親を亡くした鳥は立ち直れるだろうか。

羽をもがれた鳥は鳥だろうか。気持ちが弾む。もっと弾め。もっと高く、強く。誰の目にも見えない場所へ。

重りをつけた人は自由だろうか。親がいない子供は飛べるだろうか。親を亡くした人は立ち直れるだろうか。腕をもがれた人は人だろうか。

重りをつけた鳥はその場で黙るだろう。親がいない小鳥は好きになることはないだろう。親を亡くした鳥は誰も信じないだろう。羽をもがれた鳥は飛べないだろう。もう誰も見えなくなった。今なら飛べる気がする。

重りをつけた人はその場で考えるだろう。親がいない子供は他人を好きになることはないだろう。親を亡くした人は誰とも仲良くなれないだろう。腕をもがれた人は立てないだろう。

重りをつけた鳥は優しくするだろう。親がいない小鳥は平等になるだろう。親が亡くした鳥は努力するだろう。羽をもがれた鳥は他より歩くだろう。気持ちが弾む。もっと弾め。もっと高く、強く。

重りをつけた人は優しくなるだろう。親がいない子供は誰とでも喋るだろう。親を亡くした人は努力家になるだろう。

腕をもがれた人は他より足を使うだろう。

ああ、僕はもう飛んでいた。


困っているひとを助けられるような気持ちになってくれたら嬉しいです。

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