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夏のはじまり

蝉はまだ鳴いていなかった。


もうすぐ夏というある日のことである。

日曜だから学校はない。

梅雨も去り、日に日に気温があがっていく毎日。

俺はいつものように家でゲームをしていた。

中学のころの友達と遊ぼうと思ったが、どうも今日はみな予定があるようだ。


中学を卒業したその日、俺はここに引っ越してしまった。

両親の仕事、俺自身が通う高校、全てを配慮した上で最高の決断だったと両親は言う。


実際そこまで損失はなかった。

高校との距離は近くなったし、電車で30分ほどのところだ。遊びに行こうと思えばいつでも行ける。


ただ…少し遠くなったというだけのこと…


ふと、スマホに目を落とした。

会話アプリに2件の新着通知がある。

いつもなら無視するところだったが気になったので開いてみることにする。

発信したのは中学のころの友達の木本。


中性的な顔つきで、恰好いいというよりは可愛いといった感じだろう。

男の俺が見ても少しドキドキするくらいだ。

とはいえ俺にそんな気はないのでどうとも言えないがな。


あいつから話しかけてくるとは珍しい。

軽くタップするだけでトーク画面は開いた。

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