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愚者の英雄伝 序 化学無き世界  作者: ray
旅立ちまで
8/30

 適性

昨日投稿したと思ったら、投稿してなかった。いや、ホント、涙が止まらない。

 連れて行かれたのは、屋上。

 5階建ての校舎のため、高さはそれなりにある。

 普通に考えて、落ちたら死ねるレベルだ。

 そこに、若い男女が二人。それだけなら今から愛の告白かと思うところだが、少なくともそれは無い。この男女はまだあってから1時間と経っておらず、少なくともこの二人の間に恋愛感情は無い。

 男のほうにいたっては、むしろ今すぐここから逃げたいところだ。


「さて、正直に答えてください。

 あなたは魔眼を持っていますね」

 いきなりの断定。

「いや、持ってない」

「あなたはデスペルをしたことがありますね」

 またもや断定。質問ですらない。

「いや、無い」

 実際のところは男…刈谷は自分が魔眼を持ち、デスペルをしたことがあると分かっているのだが眉一つ動かさずに否定している。

「――証拠でもあるのか?」

「魔法を使えばすぐに分かります」

 全く信じていない女…アテナは全く引く気がない。

「その魔法は全く害の無い魔法なのか?」

「いえ、多少、精神への負担がかかることが分かっています」

 アテナは嘘をつかない。誇りゆえに。

「害のあるものを受けるつもりは無い。

 そうだと言い切れないのに言いがかりをつけるな」

 一応、相手は皇帝の娘である。この口の利き方は本来ならアウトだ。

「私は皇帝一族のものとして聞きます。

 これからする2つの質問に嘘、偽りを持つことは不敬罪に当たります」

「つまり脅しってコトか……。でも、それが嘘、偽りだという証拠をお前は持ってくる必要がある。

 質問には答えるが、それが嘘偽りと言えなかったとき、僕はここから立ち去り、もうこのことについては一切答えないが、それでいいか?」

「ええ、いいでしょう。

 では質問です。あなたは魔眼を持っていますか?」

「いえ、持っていません」

「では、あなたはデスペルをしたことがありますか?」

「あります」

「っ―――!」


 今、刈谷がしたのは、相手にとっては同じこと2つに片方では、はい。ともう片方では、いいえ。と答えたのだ。

 簡単に言って相手はこれで刈谷を不敬罪で捕まえることはできない。

 デスペルをしたことがあるから、魔眼を持っているだろう。と思い魔眼を持っているだろう。といっているので、今相手が持っている証拠は刈谷がデスペルをしたこと。しかし、デスペルをしたことがあっても魔眼を持っていない人はいる。

 理論上は、誰でもデスペルはできるのだ。しかも、2つと明言しているため、もう追及はできない。


『それぐらい考えるんだったな』

 そんなことを考えながら、刈谷は屋上から立ち去る。

 否、立ち去ろうとした。


「それは嘘ね。だって私あなたが魔眼を使っているところ、見たんだから」

 正面からの声。

 長い金色の髪を手で払い、こちらへとやってくる。

 しまった、こいつを忘れてた。あの時のエルフ…レオナだ。

 レオナとの対決のときに僕は魔眼を使っている。

 冷や汗が……何だか止まらないな。どうしよう?

「おまえ…授業中だぞ……」

 自分のことは棚にあげて、相手の事を聞く。

「大丈夫よ。私はもう範囲終わらせているから、自習なの」


 選択肢

 1 諦める。

 2 ここから飛び降りる。

 3 三十六計逃げるに如かず。

 4 徹底抗戦。


 4はまずいな。勝てる気がしない。

 2も意味が無いな。これから待っているのは死かもしれないけど……。

 3は……逃げれたらいいけどなぁ。

 1なんか、もうこれしか選択肢にないことが悲しい。


 まて、結論を出す前に状況確認だ。


 自分の装備  制服 魔法に対してある程度耐性があるらしい。

        その他特になし。

 相手Aの装備 制服 魔法に……。

        その他特になし。

 相手Rの装備 上記に同じ。


 立ち位置

  階段 レオナ 刈谷 アテナ フェンス グランドの上(高さそれなりにあり)。


 よし、諦めよう。


「どうする? 抵抗する?」

「無駄だ。っていう考察結果に終わりました」

「でも、アテナ? こいつどうする気なの?」

「一応実家に報告入れて、何故正直に答えなかったか平和的に聞いて、魔眼がどの程度のものかを調べるつもりよ」

「…………(ダラダラ)」

 駄目だ。その平和的のところが怖すぎる。

「ふうん。

 じゃあ、終わったらどうだったか教えてね。少し興味がある」

「あら、あなたが興味を持つなんて珍しいわね」

「こいつ、私の使った火巨人の魔法をさも当たり前のように使ってきたから」

「つまり、適正に光が入ってるんだ……。あれ?こいつ髪の色…黒よね」

「そこが気になる」

「分かったわ。しっかり調べて、教えてあげる。協力感謝するわ」

「どういたしまして。ついでに…

 ――光の枷――」

 光が刈谷の手を縛り上げる。

「痛っ!」

 無理やり縛られたので、痛い。

 そのままレオナは階段を下りていった。


「で、なんで正直に魔眼が使えるって言わなかったの?」

 縛られてる刈谷をベンチの近くにもって行き、そこのベンチに座りながら聞いてくる。

「目立ちたくなかったから」

 少し違うのだが……嘘ではない。

「はあ、どうせばれるんだから嘘ついても意味無いのに」

 余計なお世話だ。

「あなたの適性は?」

 適性?

「分からん」

「本当のことを言いなさい」

 いいながら枷がしまっていく。痛い。痛い。

「痛い、痛い痛い。本当に知らないんだって」

「あっ! そういえばあなた、向こうから来た人だった」

 枷が緩む。あー痛かった。

「じゃあ、保健室行きましょうか」

「何故?」

「あそこなら適性検査できるから。

 そうだ、けが人いないとは入れないのよねぇ……」

 笑顔だ。美人の笑顔ってこんなに怖かったんだ。




「失礼します」

 けがした生徒を引っ張って入る美しい女性。

 銀の髪は風にゆられ、その整った顔立ちは見る人を魅了する。

 その後ろにいる…引きずられているのは珍しい黒い髪と瞳を持つ青年。

 ただ、その青年は両手が赤くはれており、気絶している。

「どうしたんだい? アテナ?

 君ならその程度の怪我、治せるだろう」

 そこにいるのは紺色の髪の男性。

「いえ、先生。

 これはここに来るためにさせたもので、目的はこいつの適性検査です」

 そういいつつ手の怪我に魔法を掛け、その怪我を治し、先生に引き渡す。

「この生徒があの噂の子かい?」

「ええ、そのようです」

「じゃあ、やってみようかな。

 いやあ、魔眼もちの検査なんてやってみたかったんだよ。

 能力の法則性が見つかれば、もしかしたら魔眼が復活できるかもしれないからね」



 今回はベットの上か……。

 最初の感想がそうなるのは仕方ないかもしれない。

 手の怪我…複雑骨折だったと思う――は直っているようだ。

 腹具合からして…まだ昼か。飯食わないといけないし、起きるか。


「おお! 起きたか!」

 いきなり立ち上がる白衣の先生。

「これが君の適性検査の結果だよ。

 君の能力が、A~Gで書かれている。そこまでは他人が知ることのできないものだから君に開示してもらいたいと思っている。

 ちなみに魔力適性はすべて0と出るんだよ。これは無属性の特徴だね。簡単に言って全属性使える」

 どうやら興奮しているようだ。さあ、速く結果を聞かせてくれ! と言わんばかりである。


「筋力 F- 魔力 C+ 耐久力 E+ 精神力 B- 知力 C」

 筋肉無いな。

「ほお、魔術師タイプだね。スキルはどうだい?」

 本当に気になっている人の目だ。つうか、すごい興奮している。

「えっと、

 スキル 真眼 魔法改造 魔法想像 直感 ???」

 なに?この???って……。

「真眼か……聴いたことが無いな。魔眼ではなかったのか……」

 何かすごい悩んでるな。研究者だからか?

「――そうだ! 固有魔法はどうなっている?」

「? 固有魔法? ちょっと待っててください……。

 固有魔法 舞い踊る無限の刃 (1)」

「へえ、固有魔法あったんだ」

「何時からそこにいたんだあんた?」

「アテナって呼んで」

「はい?」

「アテナ」

 どうやら呼ばないと話は進まないようだ。

「……アテナ、何時からそこにいたんだ?」

「ちょっと前から」

 しかし、さも当たり前のようにカード取るなよ。

「へえ、あっ! ???って、なにこれ?」

「知るかよ」

「それはまだ発動していないからじゃないかな?」

「発動していなければ、名前が出てこないこともある」

「っていうか、なんでこいつ僕の情報読めるんだよ」

「私はカードのスキル欄が読めるの」

「だったら、最初から僕にこれやらせて、スキル欄を読めばよかったじゃないか」

「………………」

 何故黙る。もしかして、

「もしかして、気付かなかったとか?」

 あっ! 肩が震えてる。 やばい、ここから逃げたほうがいい気がする。

「気付いてたわよ!」

 腰の入ったパンチ。スキルに直感が無ければ危なかった。

「避けるんじゃないわよ!

 ――光の矢たち――」

「もうばれてたら使っても問題ない!」

 式を読み、デスペルする。

「君たち、ここは保健室なんだが、争いたいんなら私がいいところへつれてってあげよう」

 何かの式ができる。

「うわぁ!」

「きゃあ!」


 そのまま服が変わって…コロシアム?っぽいところに着地する。

「どこだここ?」

「ここは、コロシアムよ。

 戦いが終わらないと帰れない。でもその分そのときには装備がしっかりする」

「つまり?」

「こういうことよ!」

 いきなり光の球が飛んでくる。

「ちょっ!」

 装備は前の戦争と同じようだ。

「――光の大剣――」

 式を読み、解…けないか…長すぎだろ。

 構成式は……もう少し簡単に、省略して……。

「――光の大剣――」

 相手の剣は明らかな両手剣。こちらは、

「――もう、大剣と言う大きさですら超えてるだろ!」

 刃渡りが5メートルを超えている。重さが無いとはいえ、あまりにも大きい。

「なっ! どれだけ魔力をこめればその大きさになるんだ!?」

 一応、魔力をこめた量が同じであることは、言ったほうがいいのだろうか?

「せりゃー!」

 思い切り投げる。

「ちょっと! それはずる…きゃあ!」

 相手を吹き飛ばし終了。

 よし、帰ろう。アテナが起きる前に帰ろう。怒って切りかかってくる前に帰ろう。

 構成式は魔力を魔法に変換するものなので、式が簡単なものの方が通りがよく、より大きな効果を生みます。

 要するに、A+24=B+3×8

      A=B

 としたわけです。

 実際はもっと複雑だったり、簡単だったりしますが、基本やっていることは同じです。

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