異世界での初陣
簡単な解説入れたほうがいいかなぁ。
――解呪魔法
魔力式を解き魔法を解く方法で本来魔法ではない。
魔力式を知る必要があるためエルフや精霊が使う。
人も使うことができるが、魔力式を知る方法が無いので可能ではあるが実用できない。
例外として魔眼を持つものは魔力式に限らず構成式や魔力なども見ることができるので、デスペルを使える。
――魔眼――
皇帝一族が持っていたもので、血縁でその力は受け継がれると考えられている。
皇帝一族は血が薄れて使えなくなったと考えられている。
低位のものだと、魔力しか見えないが、高位になるにつれ魔力式や構成式も見ることができると考えられている。なお、今までで最高の物は魔力、魔力式、構成式を見抜き、魔法改造、魔法創造もできたとされる。
「疲れたな……」
現在 昼休み 現在地 図書室
デスペルについて調べていると気になる単語…魔眼が出てきたのでそれについても調べていたのだ。
「しかし、助かったな……」
この世界は言葉も日本語。文字も漢字と平仮名と片仮名。
要するに、日本と同じなのだ。
ただ、少し文化や歴史が違うらしく、たまに戸惑う。
一番印象的だったのが、この国の名前は大日本帝国。第二次世界大戦で日本は勝利しており、一度は世界制服まで言ったとか。
まあ、すぐに反乱である程度元に戻ったらしいが……。
おかげで現在日本語は世界共通語。とってもありがたい。
魔法の詠唱とかの関係で英語とかは少し残ってるらしい。
「魔眼か……」
魔眼を使っていたという皇帝一族だが、あちらでの天皇とほとんど同じと考えていい。
魔法関係は遺伝が強いので、とてつもなく強いらしいが……。
今では落ちた皇帝などといわれたりするらしい。
「そういえばそろそろ行かないと時間だな。
転送してくれるなら装備させてくれよ……」
次の時間は総合戦闘訓練。別名、戦争。着替えのために移動する。
一応戦争と言うのは禁止されているらしいが……さっき五藤に聞いたら普通に戦争って言ってたぞ。
後藤曰く、『余計な心配は要らないから始まってから説明する。だから始まるまでに武装しとけ』といっていた。
言われたとおり、今は更衣室で着替えて武装し終えてる。
身体にぴったりくっつくウェットスーツのようなものを下着の上に着ているので、その上に鎖帷子。その上に、真っ黒な衣をまとう。
腰に小太刀を差して、懐に棒手裏剣のようなものをいくつか入れて準備完了。後は転送されるのを待つのみ。
「おお、刈谷! 意外と似合ってるじゃないか」
五藤がやってきて、
「お前がこれにしろといったんだろうが……。
僕は、こんなの投げても当てれないぞ」
棒手裏剣のようなものを出して言う。
「まあ、なれろ。
しかし、ありがたい。うちは身のこなしの軽いやつが少なくてな……」
「少なくとも、今は僕よりもほとんどの人が身のこなしは軽そうだけどな」
べつに運動はできないわけではないが……。
「それより、そろそろ始まるな……。
次のは、学年間のクラス単位での戦争だ。
うちは結構弱いから気にしなくて良いぞ。
あと、これが終わるまで授業はなくなるし、1ヶ月に一度だからそこまできつくも無い。
後は、禁止されてるのが殺しで、その剣は人が殺せないようになってる。便利だろ。
後は特にルールは無いぞ。別に裏切っても良いからな。
最終的に戦争が終結したらそれで終わりになる。そんだけだな」
言い終わるとちょうど時間だったのか飛ばされる。
目を開くと、周りに見えるのは草原、森、山、川など。
「7組集まれ!」
代表の五藤が呼びかける。
「正直、今回は位置が悪い。
できるだけ早くに位置を変えたいと思う。
異論のある者は挙手してくれ」
魔法のある世界での戦争がどのようなものか分からないので口は挟めない。
「では、十分に注意しながら進むぞ」
とりあえず、森の中へと進む。
―――とにかく嫌な予感がするが、今はかまっていられない。
―――今思うと、進み始めたときに止めればよかった。
「くそっ!
――エア・カッター――」
はっきり言って、今僕たちがしたことは、あまりにも愚かだった。
そもそも、進む方向に何があるのか分からないのに、全軍を率いて直進していたら、当たり前のように奇襲され、中央で分断されたのだ。
「駄目だ。引くしかない」
言っていることは前半正しい。
「引く場所はどこだよ!」
拠点ごと移動しているので、荷物が重く、引くにしても引く場所すらない。
「――ファイア・ボール――」
とりあえず、僕は自分の食料(2日分)と、野営セットは持っている。
引く場所は無いが、放浪する上ではしばらく問題ない。
「――ウォータ・ウォール――」
しかし、戦場は完全にこちらが不利。まず剣を抜く必要すらない。
「完全に囲まれてるな」
「ずいぶんと冷静な状況判断だな!」
はっきり言って絶体絶命。まあ、はっきり言わなくても絶体絶命だが……。
「おとなしく投降しろ」
別に、戦死さえしなければ自分のクラスが敗北しても流れることができる。
投降すると、相手の軍門に下るという選択肢ができるのだが……。
「はっ! 誰がお前たちに下るものか!」
「一昨日きやがれ!」
と、頼もしい限りである。
「ぐっ―――」
またもや目が痛み出す。
あの目……恐らく、魔眼と思われるものを発動。
簡単な数式多数。全部解くのに10秒かからない。
「なっ! デスペル!?」
頭にいくつかの式……構成式が入ってくる。
「――エア・カッター――」
その中の一つを使う。一つの逃げ道ができる。
「よっしゃっ! 逃げるぞ!」
後ろにいくつかの魔法を放ちながら、思い切り駆け出す。
「うわっ!」
予想を大分上回る加速。
自分の力を制御できていないことは、一目瞭然だった。
「お前……何時の間に肉体強化魔法を?」
どうやら、効果は肉体強化が入っているらしい。魔法を使ったわけではないのであしからず。
「ちょっ! あぶなっ!」
動体視力や反射神経も強化されているらしく、さすがに木にはぶつからない。
「……はぐれたな」
自分の身体を制御するのに時間がかかり、完全にはぐれた。
「もう、目は戻して良いよな……」
目を元に戻す。
「痛っ―――!」
目の痛みは消えたが、頭が痛くなる。
「あれ?」
視界が白くなり……。
気絶した。
「痛っ―――」
目を開けると、どうやら気絶した後、そのまま寝てしまい、寝相で身体をぶつけたようだ。
「ふう……」
とりあえず、今すべきは仲間と合流すること、できなければ適当に敵を倒せばいいと思われる。
「よしっ!」
まずは、飯だ。
「なに? 7組を少し逃した? 何をしてたんだ?」
刈谷が気絶したころ、7組を襲った…3組にて、
「それが、見たとの無いやつがデスペルをしてきまして……」
「デスペルだと? 馬鹿を言うな! そんなものは7組のメンバーにできるやつはいないだろう」
「そう思う?」
二人の男子生徒の間に立つ女子生徒。
「お前は、相手が誰だか知っているのか?」
「いいえ、知らないわよ」
その女子生徒はさも当然といったふうに振舞う。
「7組に入ったのは、魔法の無いところから来た異世界人だろう。
そんなやつが、デスペルなんてできるか。
先生の話しているのを聞いたところ、あいつらは全員普通の人だったらしいぞ」
「別に、私は精霊だとか、エルフだとは言ってないよ」
「じゃあ、なんなんだ?」
少し勿体つけるように、
「それの確証がほしいから私に追わせてくれる?」
「いいが……。
どこにいるのか分かるのか?」
さも心外と言うように、
「私はエルフよ。
人には簡単に負けないし、森の中では私たち以上に動ける人はいないと思うけど?」
「分かった。じゃあ、追ってくれ。利用価値があったら、つれてきてくれよ」
「分かってるわよ」
――エルフ――
耳が長く、ほっそりとしているのが特徴。
人より力は無いが、動きは早く、魔力は人よりかなり多く、魔力式なら見ることができる。
森で暮らしているため、森でも動きは俊敏。
――精霊――
魔力の塊に精神のついた半生命。
人と契約し、その人の魔力を強くする。
属性があり、ものによっては人の形を取るものもいる。




