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大会 予選

 大会当日、会場は驚きの盛り上がりをしていた。

 日本の祭りの混み具合なんてかわいいもので、流れに逆らうのはかなり難しい。

 そうなると犯罪が増えそうなものだが、スリの類はほとんどない。

 なぜなら、人ごみがすごすぎて、相手の懐に手を入れる暇すらないのだ。

 その中、刈谷は会場にすでに来ていた。

 人ごみを避け、早い時間に会場に入るのが冒険者の中で推奨されているので、すでにほとんどの冒険者が控え室で目を血走らせていた。


「坊主、お前みたいなガキが大会に出ようなんて早いぜ。

 痛い目見ないうちにとっとと帰りな」

 はげのおっさんが声をかけるが無視を決め込む。面倒ごとはいやだ。

「おいおい、無視してんじゃねえぞガキ!」

 大会のルールにこうある。

 ――大会前の戦闘は禁止。起こった場合、参加したもの全員失格とする。

 ただし、ただ喧嘩を仕掛けられ、何の反撃もしなかった。もしくは、正当防衛の場合はその限りでない。

「失格したくなかったら今は押さえろよな」

 一言そういった。

「ちっ」

 舌打ちして、予選でどうなっても知らんぞ。といってきた。

 その後もいくらか喧嘩を仕掛けられたが、すべて今回のように対処した。


「さあ、始まりました―――」

 長い司会の挨拶が始まった。もちろん聞こうとは考えず、周囲の人の実力を探る。

 ……本気でやれば、一分かな?

 本気でやれば、本気で固有魔法から殲滅級の広範囲攻撃魔法まで使いまくれば、一分どころか三十秒でオーバーキルだ。

 刈谷はあまり考えていないが、基本自分を結構過小評価する。

 どのぐらいかは、大体自らが獅子なのに自らを猫と思っているぐらいだ。

 はっきりいって、ふざけるな。といっていいだろう。

 魔力量がまずチーとだ。

 一般的な魔術師の総魔力量を百とすると、刈谷の総魔力量は約2二十五万だ。五百倍ある。

 刈谷の魔力量が多い理由は大きく3つある。

 1つ目が召喚されたから。

 2つ目が運。

 3つ目が魔力切れを起こしたためだ。

 召喚されての理由はよくある召喚されて能力向上ではない。

 召喚のとき、あの場で生き残った人の共通点は魔力を持っていたかいなかったか。

 そして、禁術の中のあるものに、魂の魔力化というものがある。こちらの世界には、魔力を持つものしか生物は入れない。だから、魔力を持たないものはこちらに来るときにその禁術と同じことがおきて魔力となってこちらに来た。そのとき、魔力は近くにいた刈谷の中に入っただけのことだ。ゆえに、あの時召喚された人たちはみんな普通より魔力が多い。

 運の理由は、1つ目とかぶるが、刈谷の近くに魔力を持った人がいなかったからその魔力がすべて刈谷に注がれたためだ。ちなみに刈谷はあの時一番最後に目を覚ましていたし、ほかの人たちは結構すぐに目を覚ましている。

 最後の魔力切れの理由は、魔力切れを起こすと体が魔力を足りていないと判断して、体の中の魔力が増えるのだ。しかし、結構高い確率で死ぬため、普通、魔力切れになるまで魔力を使わない。ここにも運の要素が絡んでくる。ちなみに、刈谷は過去2回魔力切れになっている。

 あの時、召喚されたものの総数は157名、その中で、刈谷の中に魔力として入ってきたのは100名前後、魂の魔力化は大体五百なので、500×100=50000

 魔力切れを起こすと大体√5倍されるため、50000×√5×√5=250000

 実際は、そこに刈谷本来の魔力が50000のところに足され、二十五万には刈谷の修行で足された魔力が足されるのだが、それらは計算の都合でカットしているため、本当はそれより多いはずである。

 閑話休題


 長い司会の挨拶が終わり、予選が開始された。

 本戦は16名で行うため、その人数になるよう、ブロックを16に分け、そこでデスマッチを行い、残ったものが本戦に出るというなんともシンプルなもので、本戦に出るだけでも十分誇れるものだったりする。

16のブロックは、最初にカードを配り、転送魔法でブロックごとに別の場所に送り、戦闘不能になる。もしくは降参したら会場の医務室に運ばれるという。なんとも医者が大変そうなシステムである。


 ―――ここでなら、本気でやっても固有魔法さえ使わなければ大丈夫。

 そう考え、まずはじめに式を組み立てる。

 使う魔法は火と闇の複合魔法。

「――ヘル・ブレイズ――」

 Hell blaze 英語で書けばこうだ。地獄の業火であり、戦争でよく使われる殲滅級の魔法だ。

 使用魔力約350フィールドを焼け野原にするに十分な量だ。

「うわあぁああぁ」

「何でこんな戦略級の魔法がぁああぁ」

「きゃあああぁあぁ」

 阿鼻叫喚まさにこの場面を総表現するのが正しいだろう。

 あたり一面に炎が上がり、天でさえ燃やしてしまうように燃えている。

 一部では、水の魔法を使い、火を消そうとしているが、焼け石に水とはこのことだ。この場を水で消そうにもそんなに広範囲に水をまくことはできないし、闇の属性が混じっているため、水でもすぐには消せない。ゆえに、すぐ炎に飲まれ、消えていく。

「しまった。魔力量を間違えた」

 この大会中の殺しは罪にはならないし、この空間も、宮廷魔術師たちが作り上げたものだからかまわないが、さすがにやりすぎた。必要魔力が350なのに対し、500も入れてしまった。

「まあいいか、まだ医務室はすいているだろうし」

 とまあ、自己完結させているのだが……。

 感想など待ってます。

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