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愚者の英雄伝 序 化学無き世界  作者: ray
旅立ちまで
15/30

旅立ち

「失礼します」

 ノックしてから声をかけ、返事を待つ。

「どうぞ」

 扉を開きまず一礼、次に、

「ただいま参りました」

 深々とお辞儀をする。

「―――あんた…何やってるの?」

 アテナが胡散臭いものを見る目で見てくる。

「一応やった方がいいと思って」

 ちなみに、全く尊敬していないし、社交辞令だと思ってやっている。後、嫌味。割合は2-2-6だが……。

「とりあえず無礼講で」

 ルイエーネが言ってくる。

「分かった」

「適応早いな!」

「めんどくさいから」

 普通、皇族と話すときに無礼講でといわれても敬語で話す。

 もちろん、貴族なんていない国から来た刈谷には敬語で放すほうがなれないことだが……。

「早速だけど本題に入りましょう。

 ―――あの魔法は何かきちんと説明して」

 なるほど、さすがにやりすぎたか。

「黙秘します」

 最近気付いたことだが、僕は人に嫌味を言うとき、どうしても口調が丁寧になるようだ。

「それは何故?」

 少し目つきが鋭くなる。

「それを教えたら、僕の生命にかかわるからです」

「魔法の内容を教えたら生命にかかわるなんて始めて聞いたわね」

 皮肉のつもりで言ったのだろうか、逆効果だ。

「それはきっと考えが足りないからですよ。

 よく考えてください。自分の切り札を公開したら、それはもう切り札ではありません。

 手札が分かっていたら、どのようにでも対策が立てれます。国に保護されている人ならまだしも、冒険者志望の僕にはそれは生命にかかわることなんですよ」

 ここで帰ってくるのは恐らく、

「じゃあ、騎士になればいいじゃない」

 そういうと思ったよ。

「騎士が使う剣は、よく騎士剣と称されます。

 それはどう見てもロングソードなのに、騎士剣というんですよ。何故だか分かりますか?」

「いいえ」

「それは、騎士がロングソードを使っているからです。

 騎士は守りの魔法剣士、つまりプレートアーマーを着て、騎士剣を持ち、主の盾となるのが騎士です。

 それは多くの人の持っている先入観でしょう。

 ですが、それは一種の常識です。騎士が回避と攻撃回数重視だったら人々はそれを騎士だと認めません。

 僕のように、ついこの間まで剣を握ったことが無く、筋力の無い人に騎士は務まりません。

 それに、少し剣を知っているので、杖を持ち、魔法のみを使う魔法部隊にもなれない。

 となると残るのは冒険者になるという選択肢のみなんですよ」

「だったら、今から杖に持ち替えて……」

「残念ながら、僕の魔法は剣の創造…杖を持って剣が振れないようでは意味が無いんですよ」

「じゃあ、今から筋トレをして……」

「大きく勘違いしているようなので言っておきます。

 僕は…いや、僕たちは無理やりこの世界につれてこられた被害者なんですよ。

 その被害者が加害者であるこの国も人々を守るための騎士になりたいと思うとでも思ったんですか?

 もし思っているなら、今すぐ考えを変えることをお勧めしますね」

 これでもう言い返せない。

 これ以上の交渉は意味が無い。そして僕はこの国に使える気はない。だからこの国に自分の切り札を教えるつもりは無い。といったのだ。これ以上あちらにできるのは僕を殺すか、脅すか、捨てるかしかない。

 殺すのはまずい。多くの人が僕がこちらに着ていることを知っているし、後で殺そうと思っても、僕が気付いているから意味が無い。

 脅すことはできない。僕が他の犠牲を払うことをいとわない性格だったとき、罪の無い人を不当に殺さなくてならない。

 捨てることはできる。今ならちょうどいい罪状がある。しかし、殺すことはできない。殺すならもっと速く拘束していないと変だからだ。それに一応これの名目はアテナ救出の謝礼。それに先に攻撃したのはルイエーネだ。

 つまり選択するのは……。

「―――とりあえず、アテナを救っていただき、ありがとうございます。

 しかし、こちらが先に攻撃したとはいえ、私を殺しかけたのは重罪です。これを無かったことにはできません。そうなるとあなたはここには居辛くなる戸思うんですが……。

 それでアテナを助けてくれた礼も兼ねて、あなたの為に騎士団に入ることを進めたんですけど……やりたくないなら仕方ありませんね」

 軽く脅しているつもりか?そんなのいい逃げ道だ。

「たしかに、このまま学園にいるのは辛そうですね……」

 少し、尻すぼみにする。

「―――じゃあ……」

「なので、僕は学園を出て、冒険者になろうと思います。

 この年齢なら冒険者になれますからね」

 こうやって、逃げる。居辛いから出る。それを使って。

「―――分かりました。それではアテナを助けてくれた例もありますし、多少の資金を出しましょう」

「ありがとうございます」

 これで交渉完了。金を出してくれるのはありがたいな。



「―――と言う事だ」

「お前…馬鹿だろ」

 開口一番にそういわれた。傷つくなー。

「まあお前らしいか……。半ば予想どうりだし、これやるよ」

 五藤に剣を渡される。

「いいのか?」

 抜いてみたが、いい短刀だ。持ちやすいし軽すぎない。

「ああ、いつかこうなると思ってたからな。クラスみんなからの贈り物だ」

「みんな……ありがとう。ありがたく使わせていただく」

 みんな顔は笑っているが目が少し悲しそうだ。

「何時出るんだ?」

「明日の朝だ」

「分かった」

「見送りでもする気か?」

「そうさせてもらうよ」

「……ありがとう」

「どういたしまして」



「……ここを出るの?」

「ああ、世話になったな。(主に魔法面で)」

 レオナに合い、聞かれて答える。

「そう……」

「じゃあな」

「うん」

 そう言っている顔は少し悲しげだった。



「―――ったく、お前が先に冒険者になるとはな」

「まだなってないけどね」

「元気でやれよ」

「分かってる。

 ―――坂本、ここに僕が調べた僕たちが召喚されたことに関することが書いてある。

 公開しないなら読んでみてくれ、あと、読んだら燃やしてくれるとありがたい」

「―――いつも何してるかと思えばそんなことしてたのか」

「これには僕の推測も書かれている。そこが問題になるかもしれないからな。頼んだぞ」

「分かった分かった。もう寝ろ。明日は速いんだろ」

「……ああ」





 後ろを振り返る。

 まだみんないる。

「まさかこんなに来るとはな……」

 かなりの人数いた。

「こんなにくれるとは思ってなかったぞ」

 袋には大金とはいかないが、学生が持つには多すぎる金が入っている。

「ふう」

 前には朝日が見える。後ろの校舎は赤く染まっている。

「さらば友よ、また会う日まで……」

 ここまでが、一種のプロローグ


 刈谷の現在のステータス

 筋力D- 魔力B 耐久力D 精神力B+ 知力B-

 真眼 魔法創造 魔法改造 直感 ???

 固有魔法 舞い踊る無限の刃

      顕現する英雄の武

 筋力  力の強さ  D-はちょっと力が強い人

 魔力  魔力の出力 Bはかなり強い 上級魔法でも二つ同時に出せるぐらい

 耐久力 体の丈夫さ Dは少しからだが丈夫な人

 精神力 精神の強さ B+大体のことじゃ動じない

 知力  理解力   B-は一を聞いて五を知るぐらい


 真眼   魔力 構成式 魔力式などを見れる

 魔法創造 魔法を結構自由に作れる ちなみに魔力は結構使う

 魔法改造 すでにある魔法を変える 下手をすると使ったときに後悔する

 直感   勘がいい

 ???  使えるが使ったことが無く どういったものか分からない


 舞い踊る無限の刃

 魔力で剣を作り自らの周りを飛び交わせる ある程度コントロールできる

 顕現する英雄の武

 過去の英雄が使っていたとされる武器を作り出して使える しかし完璧に再現はできず、かなりの魔力を使う。

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