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エピローグのようなもの

ラストに少しだけ変更を加えました。


よろしくお願いしますm(_ _)m

 いつかの休日、どこかの町で、若い男女が楽しそうに並んで歩いている。おそらく恋人同士なのだろう。今日はデートには絶好の天気だ。男は冗談を言ったり、時折、笑ったり楽しそうだ。女もそれにあわせて相槌を打ったり、笑顔を男に振りまいている。、

 しかし、女は少しだけ会話に飽き飽きしてきていた。どこか2人の会話は男から女への一方通行になっている気がしてならないからだ。2人の距離はまだまだ遠い。



 少しすると男は女のことについて訪ねた。2人の会話は、ぎこちないが、着実にお互いの信頼を築いている。その男は彼女の笑った顔がもっと見ていたい。彼女のことをもっと知りたい。



「………」



「………」


 少しだけ会話に沈黙があるとその男はそれが怖いような気がしていた。以前までは……沈黙は、お互いをよく知り信頼しあっているから、あるのかもしれない。誰だって喋りたくない時だってある。焦る必要も恐れる必要もない。

「…あのさぁ~しりとり、しない?」


「急に何言ってるんですか?ジローさん…でも面白いから、いいですよ」


ユウコの顔が少し笑った。ジローにはそれがはっきりとわかった。




「まだ携帯の分、買い物つき合ってもらってないですからね」


「えっ、これデートじゃないの?」



「…そうですよ、さあ、次は、え~と…あのお店!行こう~

ジローくん…」


呼び捨てはまだ照れくさいかも、ユウコは思った。



「……なんか…照れるなぁ~うん、行こうか。ユウコ…」


女の子の買い物は長いな~、「…」の中にジローは密かに心の声を忍ばせた。






会話はキャッチボール。




誰かがそんなことを言っていた。







おしまい

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