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耽美奇譚

【プロットタイプ】人形師

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

プロットタイプであり、耽美奇譚でもあります。

雑貨屋の品揃えを確認した後に、珈琲を嗜みたくなった。故、近くにある『ドグラ・マグラ』に訪れる事にした。すると、こじんまりとした禁煙の小部屋で、ある奇妙な先客がいた。

肩の辺りでしっかりと切り揃えられた鮮やか黒髪。肌は抜ける様な色白でシミ一つない。切れ長の双眸は何処か憂いを帯びていた。そして全体的に華奢。性別不明の絶対的な美しさを誇る。

しかし俺が注視したのはそこでは無い。男の隣に座る人形だった。

やや大きめで、椅子になんなりと座れるサイズ。持ち主と同じ鮮やかな黒髪に、切れ長の目。無表情を絵に描いた様な、にこりともしない顏はやや気位の高さを感じさせた。

人形を持ち歩く人間は早々いない。子供ならまだしも、相手は大人である。自分の事を棚に上げ、やや警戒心を持って対面の席に座ると、声が聞こえて来た。

「君、私と同じ匂いがする」

しっとりと響く、艶のある声。男にしては高く、女にしては低い。

声のした方に顔を向けると、先客が此方をじっと見詰めていた。切れ長の目が好機に見開かれ、やや狂気的な空気を齎す。それは気狂いを起こした同居人を思い起こさせた。彼奴も大概、興奮するとそういう目をするから。

答える事も無いので、視線を逸らすと、先客は構わず口を開いた。

「君、沢山の人形を持っているね。マネキンやトルソー、人体模型、ラブドールからビスクドールに至るまで。種類は問わずただ沢山」

その質問に俺はまた先客の方を向き直る。先客は変わらず中性的な美しい顔を歪め、ただ静かに微笑むばかりだった。

「漸くこっちを見てくれた」

この先客は一体何がしたいのだろう。何故、俺の、いいや俺の家族の所持品を知っているのだろう。何故こうして話し掛けて来るのだろう。

そんな心に浮かんだ疑問をかき消す様に、先客はまた口を開く。

「その中のラブドールかな? その気配が一等強い。元々あの人形は性交渉を元に作られた人形だ。けれども君はそんな恋慕も愛欲も向けてくれない。その事について悩んでいる。

『人よりも丁寧に扱われている』『けれども欲を吐き出す道具の扱いはされていない』『ならば私が存在する価値はなんなのか』『ただ鑑賞される為だけに存在しているのか』『では何故、私よりも別の女を選んだのか』と」

ラブドール、色香四号。生身の女の肉感的な身体付きを、俺が学ぶ為に存在する生き人形。故に容赦なく服を剥ぎ、生身の状態で放置される存在。

「どうでも良いじゃないですか。そんなの。俺にとって、彼奴はただの生き人形でしかない。道具の一つでしかない」

――君、マネキン持って来るんだね。

――どうしたの? 人形師の千房瑠衣?

そんな飄々とした作家仲間の声が聞こえた気がした。

その通り。俺は物書きで、人形師で、それ故に人形は人ではなく、道具として扱う。愛欲の的では無い。

「人形風情は黙って従っていれば良い」

そう言うと、先客は吹き出した様に笑った。綺麗な顔を歪め、顔を真っ赤にし、子供の様に無邪気に。

「同じと思っていたけれども、全く別の思想の持ち主だった様だ」

一緒に居たのは胡蝶と早苗さんミニ。

多分作成したのは胡蝶じゃないかな。


瑠衣にとっての人形とは?

人形達にとっての瑠衣とは?


と思って出来た小説。


瑠衣のイメージってやっぱり人形師なんですよ。

指揮者を頂点として、操る人形がある。

故に絶対に対等にはなり得ないし、人形と同じ目線で、価値観で見ることはないと思います。


※今のとこのは。


そのところは何か思うところはありそうだよね。

役割として、特に色香四号は他の人形と明らかに扱いが違うから。

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