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☆銀連TIPS:『探査船団』

統一銀河連盟最大のプロジェクトにして、いまや連盟の象徴とも呼ぶべき一大組織。

一度でもそこに足を踏み入れた者であれば、探査船団こそが銀河連盟そのものであるという大仰な主張にもうなずけるはずである。

容れ物となる艦は、小さなものでは数百人規模。大きいものになると、一隻で一千万人を超す人員を乗せ、常時この広い宇宙空間を彷徨さまようように飛び続けている。


メランらが暮らすハンザ艦隊は、旗艦リューベックを中心に編成された中規模の方面艦隊の一つ。七万人の居住者を擁すベルゲンはその隊の中でも標準的な〈小都市クラス艦〉である。

ハンザ艦隊は、直径およそ一光年の範囲に、五十八隻の中小型艦で編成された不定形の陣容でまとまり、一定の方向に進路を取って航海を続けている。


他の方面艦隊のほとんどがそうであるように、ハンザ艦隊もまた──探査船団の名を冠しつつも──未知なる天体の発見や連盟に属さない新たな異星系種族との邂逅かいこうは一度も経験していない。約二千年前に建造され、就航して以来ずっとだ。

それもそのはずで、彼らの任務は通常の方法では観測できない、空想上の存在とも呼ぶべき不確かなものを探し出すため、ローラー作戦よろしく、深宇宙の無限に等しい広大な地図を、無限の時間でじ伏せ、塗り潰していくという狂気のプロセスだからである。

おそらく何者とも出会わないだろうことは、始めから織り込み済みの旅であった。


乗員は各星系の母星、ならびに植民惑星の地表で暮らす同胞の下を離れ、連盟に批准した他の星系種族らと共同で任務に当たっている。とは言え、劇中でコガネイが呆れ顔でぼやいていたように、航行する宙域の観測任務だけを取ってみれば、これほどの大人数で事に当たる必要は、実はまったくない。


探査船団の意義は、文化も生態も異なる他星系種族たちと社会基盤を共にし、交わることにあった。一つの大きな目的を達成するというお題目を依り代として、民族の融和と結束を図るという壮大な試みこそが探査船団の真の目的だと断言してしまっても、今日び目くじらを立てる者はいないだろう。


探査船団が形を為し始めた頃には「理念先行の絵空事」「宇宙規模の大法螺」、或いはもっと端的に悪意を込めて「連盟政府公認の詐欺師集団」などと揶揄やゆされていたものだが、最初の船団が旅に出てから百年が過ぎ、探査艦を寝屋とする者たちの総人口が一億人を超えた頃には、試みは既に試みではなく、連盟にとって欠かせない一大組織へと変貌を遂げていた。

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