原発の再稼働には賛成だが新規建設には反対
電気料金の上昇が続く中、夏場の電力不足が危惧されています。
熱中症を防ぐ意味でも夏にクーラーは欠かせませんが、どうなる事やら……
こうなった理由は色々とあります。
地球温暖化を防ぐ目的で石炭や石油を燃やす火力発電を抑制し、再生可能エネルギーを増やしてきたは良いものの、再生可能エネルギーは所詮自然任せであり、安定した電力の供給には心許ない事。
これまで電化製品が普及していなかった地域でも電気を使うようになった事に加え、プラスチックなどの石油製品の消費量が世界中で増加し続け、石油の価格が上昇している事。
東日本大震災における原発事故後、原発の多くが稼働していない事などです。
因みに2022年6月現在、稼働中の原発は3基で、関西電力大飯3号機、九州電力川内1号機、四国電力伊方3号機が発電中のようです。
定期点検中の原発は7基、検査に合格したものの運転していない原発が7基、再稼働を申請中が10基のようです。
私は原発には反対なのですが、再稼働には賛成しますし、早くすべきだと思っています。
原発に反対する理由はメルトダウンです。
事故は起きるモノと考えて被害を想定すべきなので、原発事故で起こりうるメルトダウンを考えれば、原発には断固として反対です。
とはいえ、それも条件付きの反対です。
国民投票を行い、メルトダウンの危険を承知しつつも原発に賛成する国民が過半数ならば受け入れます。
そうでない限り再稼働は別とし、新規建設には反対の立場です。
原発に反対しつつも再稼働には賛成する理由ですが、単純に勿体ないからです。
皆さんは原発の原理をご存知でしょうか?
ウランという物質は純度を高めると勝手に核分裂を始め、膨大な熱を発します。
その純度を高めたウランを棒状にした物が燃料棒で、水の中に沈めて沸騰させ、発生した水蒸気でタービンを回し、電気を作っています。
この燃料棒ですが、作ってしまえば1年間は連続稼働出来る代物のようです。
しかし、使わないからといって放置しても核分裂は続けますので、水の中で冷却し続ける必要があります。
だったら耐震基準などを満たした原発は動かさないと勿体ないですよね。
稼動しようがすまいが、燃料棒は水の中で冷却し続けないといけないのですから。
地震等の危険性も同じ事です。
ですので基準を満たす原発は稼動させて電気料金を下げ、それで浮いた火力発電用の石炭、石油、天然ガス代を積み立て、廃炉の費用に充てるのが賢明です。
今後の発電方法としては効率を高めた石炭、石油の火力発電が最も現実的ではないでしょうか。
核融合炉には期待しますが……