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第7話 真相

m(__)m

強力な衝突音が何度も響きわたる!


「ムダだ。インペリアルは絶対ヤブれん。」


「んぐぐ~んぐんぐぐ!(オマエ、オまエヲたオス!)」


刃が振り下ろされる直前に何かが飛び出した。

そこには葉っぱ一枚の姿のヤブが。


「全部置いて使い果たしてきた。何もない故に無敵♡」


「んぐ、んぐぐ んぐぐー!(バカだなオまエ 死ネー!)」


ヤブへ強烈な一撃が振り下ろされた!

しかし平然と立ちはだかるヤブ。更に、更にと連続で攻撃すれど平然としている…?


「…オマエの習性、奪う結果ダメージが計上される。奪うエナジーがなければ意味がないw」


(…皆が駆けつけるまでだませればヨシ。)


実はヤブは霊体のみ…戦霊状態でグロゥンと対峙していた。

実体ではないので、こちらも攻撃できないがダメージを受けるはずがないのである。


(インペリアル発動中に本体を攻撃されたら即死だからな。)


その後ものらりくらりとグロゥンの攻撃を受け続ける。グロゥンは完全に逆上して全く気づけない。

しばらくして高速で駆け寄る音が聞こえてきた。(間に合ったな。)


「オツカレ さっきのはウ・ソ♡ オレ実体じゃ無いのw」


軽い爆発音と煙と共にヤブは消え、入れ替わりでゼットン達が駆けつけた!


「ん!ん、ぐ、ぐ…!(シ、シマった!ダマされタ…!)」


先の一撃で半裸状態のグロゥンにちょっと頬を赤らめ目を逸らしつつ、


「こ、これで詰みです!まいったしても良いですよー」と言う。


(…ヤブ師匠?師匠がこの姿を目にして何故平気?)

一同がそろって巨大な疑問を浮かべると、


「当たり前。若い子が好きだが子供は論外。」


至極真っ当な答えが返ってきた。流石師匠と言われるだけに筋の通ったエロさである。


グロゥンは少しずつ後退しながら様子を伺う。その時上方より着地音と共にアヤ=βが。


「はぁ、はぁ…くくっキサマら全員干物になるまで吸い尽くしてくれるわ!」


再度腕を十字に交差させ変身しようとしたその時、念波器(ニューマトロン)から声が流れてきた。


「…良くやった。これで全員そろってしとめられる…」


「…アドヴァーズ(薬物)リアクション(副作用)…」


その声の後、クニの中に突然コ=ロカンの霧が立ち込め拡散し始めた。


「みんな落ち着ついて!この聖護四芒布(マスク)で口をふさげば大丈夫よ!」


シィット=グラッシーズはそう叫びながら聖護四芒布(マスク)を装着して大きく息を吸い込んでみると、大量のコ=ロカンの霧が、喉頭~咽頭~下気道~肺の奥まで入り込んでくる!


「ご、ごはぁ!な、なぜ?かんっぜんに素通りじゃないか!」


バスタードが大量に黒霧を吐き出しながら叫ぶ。


これを装着したらコ=ロカンの黒い霧も大丈夫、との触れ込みで普及した聖護四芒布(マスク)だが、何の妨げにもならず、無人の野を駆けるが如く次々と皆の体内へ入り込んでいく。


「…そうだったな…コ=ロカンの霧の大きさを1とするならば…聖護四芒布(マスク)の網目はその50~100倍の大きさであったな、フフフ…」


「それって全く役立たずで意味ないじゃんか!」


何処からともなく響く声にそう叫び返した。

するとまた別の声が嘲笑気味に響いてきた。


「…誰も有益とは宣言しておらんのう、そもそも大きな網目なら簡単にくぐれるなんて魚でも知っているからのうw(抑々この霧なんてどこにでもいる微細な虫を黒く色付けしたものじゃから身体に入った所で何もないのじゃがのうwww)」


別の声が不思議そうに含み笑い気味に答えてきた。


「…聖護四芒布(マスク)?字で書くならば…|正篭(ライトケイジ)死亡符(デスアミュレット)ですよw

つまり正しく引きこもって死んで頂く呪符。ひょひょひょ♪」


また別の冷ややかな声が聞こえてきた。


「仕上げの時間になりましたね…」


中空に大きな烙印が浮かび上がり鈍く光り始めた!


「さあ…我が贄となるが良い!存在因子(エンズディスインテグ)崩壊(レイション)!さらば全ての邪魔者達よ!」


その言葉と共に全てのモノの肩の烙印が疼きだし激痛が走る!


「んぐ!んぐぐぐぐ!(ナ、何ダ、スゴくイタい!)」


「…これはシャレにならないです…!」


あまりの激痛にゼットンも肩を押さえながら膝を着く。


(ま、まずいですー。これではまともに戦えないかもです…)

そう思っている内に方々から悲鳴が上がる。


「か、身体が崩れていく~!」


その場に存在したモノ達は全て身体が砂のように崩れ始めていた!


「な、何だコレ!聞いてネェゾ~!」


ア=ナーゴ(シン=キング)の中の竜巻はその言葉を最後に沈黙し消え去ってしまった。


「…どう言うことだ?そしてこの痛み…う、うわ!」


ア=ナーゴ(シン=キング)の身体も崩れはじめた。

治療池の間は阿鼻叫喚の様相を呈していた。


「く、崩れる、と、とけ、て、いく…」


「なんなんだ、コレは一体…?」


年の大小、強さに関わらず全員受けた烙印の所から崩れ始めていた。


「ま、まさか…念波器(ニューマトロン)…この烙印…この様なモノとは…!」


ユーリは力なくがっくりと項垂れる。

まともに動けるのは烙印を受けていないモノだけであった。


「皆しっかりするです!一体どうなっているですか!」


「めーしゅ!みんなが…ア、アレ…ワタシも…」


「しっかりするです!」


「だ、大丈夫、姉さんが側にいるからね…」


そう言いながらくりりなは崩れかけた両手でワカメを必死に抱き寄せる。


「二人ともしっかりするです!ダメです!こんなの!」


「僕らのエナジー、スピリットを!」


ヤチホコが己の力を分け与えようと試みるも空しく皆は崩れていく…。


「これで仕上げだ…炉心融解(コアメルトダウン)!」


突如念波器(ニューマトロン)が暴走し始め強烈に回転しながらクニの中央を目指す。

そこにあるのは…めーしゅの座する玉座!


「それだけはだめぇ~!」


響くめーしゅの絶叫。直後身体を貫かれた痛みが一瞬走る。


「いやぁ~~~!!!」


めーしゅの悲痛なヲモヒをよそに無情にも念波器(ニューマトロン)は玉座を貫いた。

その後最深部にたどり着き更に回転を強め、巨大な砂のすり鉢を形成し全てを飲み込み始めた。


玉座は…この世界の玉座は…民の輪廻を司る中枢であった。

寿命を迎え、もしくは心半ばで死すれども玉座の力により再び来世同じクニに生まれ変わることが出来るのだ。

そして幾千回も生まれ変わり再び生を送ってきた。めーしゅは最近その事を朧気に理解していた。

何かあれども玉座の力で再びみんなと逢えるのだと。

それが…この胸を貫かれる感覚は…

それが打ち砕かれたことを無情にもありありと伝えていた。

このまま皆の命尽きればもう二度と戻ってこれない。まこち達のように。


「まずい!アレに飲み込まれたら一巻の終わりだぞ!」


この王国…小さき巨人達は大きく揺らぎ崩れていく。

天を仰ぎアヤ=βが叫ぶ。


「う、裏切ったなぁ!畜生!くっ…もはや…これまで…か…」


両手両足が崩れ始めその場に這い蹲る。


「なんであんな奴ら信じてしまったのか…

何で楽にエナジー奪うようにしたのだろうか…

何で皆と共に真面目に生きようと思わなかったのだろうか…」


ふいに静かに優しく抱きかかえられた。


「…オマエ…何故…?」


それはtoraであった。


「いくらオマエのような存在であれ、独りで逝くのは寂しいだろう?」


「フフ、手に全てのエナジーを込めたから私も既に立てないが…

悪くはない…な…」


アヤ=βはtoraに身体を預けもたれ掛かる。

ゆっくり閉じたその目からは清らかな滴が流れ落ちていた。


(ゲジししょう…ししょうはボクのこの姿見たらどう思ったのかな…

誉めてくれたかな…照れたりしたかなw

カテキンさんやドアさんはボクの脚線美に見取れたんですよw

…あぁ、最後にあの飄々とした姿…見たかった…な…)


歌姫は…唄うことなくあこがれの存在へヲモヒを馳せながら眠りにつく。

一緒に狩りに連れていってもらった日々を思い描きながら…。


治療池の中に人影が一つ。


「にゃはっ…最後は大好きなお風呂でにゃ…」


「にゃっち…つきあうぜ…スッー旦」


湯飲みを差し出したカテキンは微笑んでみせるも、その手も程なく崩れていく。


「カテキンちゃん…えっち…なんて言わないよ、だってあなた…」


「…それでもわたし…おにゃのこが好きなのよw」


「そっか…カテキンちゃんなら…にゃっちも…♪」


独り力無く横たわる少女が。そのまわりでしろねこが心配そうにしている。


「さば…お世話されたかったのに、永遠…」


「あら、最後にちゃんとしゃべれたね(*^^*)よしよしいいこ…

ねこは…やっぱり…かわいい♪」


微笑みながらしろねこを無い腕で抱きかかえようとして眠りにつく。


「…愛花ぁー♪」


「ド…ドアー♪」


必死に力を振り絞りハイタッチをする。その手をしっかり握りしめたドアは全身の力をその手に集中させる。


「仲良しの…友情の証…絶対崩させない…!」


ものすごいエナジーが二人の絡めた手に集まる…。


「色々…楽しかったよー(*^^*)♪」


「こちらこそー(*^^*)♪」


「\(#´▽`)人(´▽`#)ノ」


…崩れ行く中…堅く握り合った二人の手だけはしっかりと残されていた…。



「最後は美女に抱かれて逝きたかったな。」


「…私で宜しければどうぞです…w」


「オマエ本当はウシじゃんw」


「まーそうですねーw」


「ヤブさん…もう抱いてあげられないから…乗してね♡」


逢花が這ってきてヤブにのし掛かる。


「…最高♡ オレはもう悔いない。逢花…最高だオマエ♡」


二人に少し力が流れ込んでくる。


「…これで終了、スタミナ切れです…お二人とも残された時間良い一時を…お先です…」


ウシに戻ったアネラスがゆっくりとその場に座り込み、眠るように動かなくなりさらさらと崩れていく。


「み、みんなー!みんなが…僕の大切なみんなが…みんなを…このクニを…めーしゅを…」


その言葉を最後にゼットンは崩れ去ってしまった。


「ゼットンさぁーん!」


「なんて情けない、こんな力無いめーしゅなんて…こんな…こんな終わり方なんて…あってはダメです!」


視界がぼやけて見えなくなるほどの涙を流しながらめーしゅは叫ぶ。


「…な、なんだこりゃー!おい!しっかりしろ!…めーしゅ…ウチへお逃げ下さい!」


子供たちを無事避難させ終えたゲジ兄の帰還第一声であった。


「…アンダストン(石の下)さん…めーしゅは…ここに残ります…子供達をお願いします!」


「な、何だって?…見た所めーしゅもオデと一緒で何ともないじゃないですか!…最悪女王のアナタさえいればやり直しはきくし皆また来世もこのクニに生まれてこれるでしょ?」


悲しみを満面に浮かべて…めーしゅはゲジ兄ことアンダストンに告げる。


「…ダメなのです…最奥の女王の座が壊された今、ここではクニも再生できません…皆ももう戻ってこれません…」


唇の端を噛みしめ、即座に気持ちを切り替えてめーしゅへ伝える。


「だったら尚更ですよ!新天地にクニを創ってそこで皆の還りを!」


「今まだこうしてここに皆がいるのです!理屈じゃないです!…置いてはゆけません…めーしゅは皆の…女王…お母さんですから笑」


そう言っためーしゅの目は穏やかながら断固たる決意が宿っていた。

大きく一つため息をつき…しばしの沈黙の後決意を固めてめーしゅへ伝える。


「…わかりました。子供達はお任せ下さい!…おたっしゃで」


アンダストンは深々と頭を下げ、素早く自宅への通路を目指していた。


「あ!お客人!こっちです!急いで!」


有無を言わさずヤチホコ達は背中に乗せられ通路を潜っていく。


「眠れ良い子よ…庭や牧場に…」


涙ながらに優しい声でめーしゅは子守歌をうたう。

皆に強制催眠をかけて眠らせていく。


「…せめて安らかな夢の中で…」


そう言って自身にも催眠をかけていく…。

全て崩れていき最奥部に出来た巨大なすり鉢へクニの全てが吸い込まれて飲み込まれていく。


「…弱い…弱い…ボクはなんて…欲しい…力が…どんなワルモノにも負けない…みんなを守る力…」


ヲモヒの限りエナジーを高めようとしたが、頭部を残し全て崩れ去った身体が答えるはずもない。


「…動け…ウゴけ…ウゴケェ…!」


無情にも崩落した天井の岩盤がゼットンの頭上に。

絶望的な衝撃音の後に当然の沈黙が訪れた。


……………………………………………………………………………………。

…この後もまだ…続きます…


※重要な用語説明です。

※このお話は新型コロナウィルス感染症の嘘を暴いて真実を描いたものです('-^*)/

しかし…分かりにくかったようですのではっきり書いておきます(笑)

「コ=ロカンの霧」=新型「コロ」ナウィルス「感」染症

「セ=イフ」=政府・厚生労働省

「イ=シカイチョウ」=医師会会長

「セイヤ=クガイシャ」=製薬会社ファイザーなど

「マス=ゴミール」=マスコミことマスゴミ。

戦争を煽った責任も取らず戦後もぬけぬけと存在し続けるモノ達。

「ラ=クイーンの儀」=ワクチン接種

「烙印」=ワクチン接種のあと

「聖護四芒布」「正篭死亡符」=ウイルスに全く無意味なマスク。

「アドヴァーズリアクション」=(薬物の)副作用。

※ワクチンは一発死亡の脳静脈血栓症を始め恐怖の副作用てんこ盛り。

それを身体が砂状に崩れて果てていく様で表現しました。

コレを知り、皆がワクチン接種へレミングス(死の行進)するのを…

必死で止めようともがいていました…


その他の普通の用語説明ですm(__)m

トゥム=エナジー=気力=物理的能力

キロル=スピリット=霊力=精神的能力

ヲモヒ=想念=現実世界にも干渉しうる力となる。思い。


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