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第4話 世界を覆いし黒い霧

フリガナって10文字しかふれないのですね…orz

暗く冷たく広い石造りの空間に立派な椅子がある。そこに座するモノ達あり。

その椅子の前方の暗がりに目をやると、跪いて並ぶモノが三体。先の襲撃の面々である。


「…くっ!申し訳ございません。思わぬジャマが…」


「…どうやら現状、ソナタらよりもきゃつらの方が数枚上手のようだな?」


「け、決してその様な…」


「見栄など要らぬ!余が見やれば直ちにわかるわ!」


「も、申し訳ございません!何卒ご容赦を~」


声の主…アヤ=βは地面に頭をこすりつけて平伏する。


「そなた等が如何様にすれどもあのゼットンにはかなうまい?」


「情けない話ですが仰るとおりでございます…」


そうアヤ=βが口惜しげに申し出たとき、突如眼前の空間に強いエナジーのこもった光球が三つ。


「30万アンツずつ分け与える。これを以てカ=キンの儀を行うが良い」


「な、なんと…!それだけあれば必ずやあのゼットンを上回る力、手には入りましょう!」


「ならば早急に儀に取り掛かり成果を上げてまいれ!」


「はは!必ずや!しばしお待ちあれ…」


(次こそ見ているが良い…ワタシの弱者蹂躙の快楽のジャマはさせん!くくっ♪)

三体は下がり早速作業に取り掛かる模様であった。


「…そろそろ頃合いか…。アレをばらまくとするか、の?」


「左様でございます。そのためにこれを各クニへ配布いたしましょう」


「便利なモノときっと喜ばれるでしょう…ひょひょひょ」


「…そしてアレを打ちしモノ達を…フフフ…」



場面は変わり何やら機械のような水晶のようなモノをいじっている姿が見える。ヤブである。


「明日の天気は雨。便利だな、コレ。」


「明日は外に出ないで内政をすると良きです笑」


少し前から各クニに配布されたという、念波器(ニューマトロン)というモノによって明日の天気や外のことががわかるようになり、コレを設置した各クニと連絡も取れるようになったそうです。


「…昨今、外出可能なのは限られたモノ達だけだが、天気がわかるのは助かる。」


「そうですねヤブさん。天気がわかり皆の作業予定を170%増で効率化出来ています」


「しかし、利便性の向上とほぼ同時にアレによって外出制限がかかるとは。」


「多少の危険性はあれどアレを受けないと自由に外で動けなくなりましたから。ゼットンさんは役割上すぐにされたそうです」


「身を焼かれるからな。そりゃ数日熱も出るはー。」


「主要な狩りメンバーから順次進んでいます」


「他のクニもそうらしいな。めーしゅは基本中にいるから必要ないか。山奥の別邸で一人暮らしのゲジ兄もか。」


「あとは客人方、内政のみで外出しないごく一部の方たちもですね」


「ふむ。」


最近コ=ロカンなるモノが巷を賑わしている。

なんでも吸い込むと死に至る霧のようなモノとか。

唯一対抗手段としてあるのが、ラ=クイーンの儀によって烙印を授かることである。

烙印を授かるとその加護によりコ=ロカンの霧の中でも問題なく行動できる(と念波器で情報が流れていた)らしいです。

霧の存在も、その対応策も念波器(ニューマトロン)が教えてくれたらしいです…。


めーしゅは専らきつねさん、梅嬢、猛者(もしゃ)さん等各クニの重鎮との会議に使われているそうです。

各クニを荒らし回る「無慈悲(ドライ)」…先の三体の所属するクニらしいです~についての対抗策や案などを話されているそうです。


「ゼッポン、さすがだな♡ 僕より先に倒したか」


きつねさんがそう感心していたそうです。


「本当ですね、さすがですわ♪…あら盟主ちゃんよしよしですわ~」


赤子のような盟主?をあやしながら梅嬢さんもそう続けたそうです。


「っかあ!抜かされたかあ!もっと握り食べて強くならんと!」


我々の世界で言う寿司屋の板前のな出で立ちの猛者(もしゃ)さんもそう関心されていたとのことです。


ひとまず災厄を退け、しばし平和に刻は流れていました。


せっかく僕もここでの生活にだいぶ慣れ、巨獣も何とか100万を超え、他の狩りの手伝いも出来るようになった頃なのに外出制限がかかってしまいとても残念です…。


その様な折、それは突然訪れました。


「敵襲!」


「…三名!とてつもなく強力!あと…45秒後に本国へ到着!」


「ユーリさん座標を!」


「ゼットンさんここです。X590Y761!」


「そんな近くまで…よし!高速移転(ハイヤートランスファ)!」


重低音を唸らせながら振動したかと思うと瞬く間にゼットンは消え去った。


「アレなら間に合うな。よし、相性によっては俺が受け持つ!」


「toraさん、ア=ナーゴ(シン=キング)さん両サイドよりゼットンさんのヘルプを!」


「了解!」


上空から勢い良く落下し粉塵をあげ地響きと共に着地する。


「…あ!お、おまえたち…生きていたのか!」


「来たわねおじゃまかいじゅう!…もっとも今度もおじゃまできるかしらねぇ?」


「オッスオッス!オマエ一人で来たのか!ムボーだな!」


「んぐんぐ…♪んぐぐ!んぐ!(オマエなんてもうボク等の敵じゃ無いヤ!)」


リーダー格の狼女、アヤ=βは逃げられたからまだしも、氷の妖シェイブドアイスとツインテールゴーストグロゥンはそれぞれ氷の削り節の山と身体半分にされたはず。一体どうやって?

しかも…間違いなく前より強い!


偵察(スキャニング)!」


ゼットンは相手の情報を確認し愕然とする…。


「さ、三人とも50万を超えている…ま、まさか!」


「オッス♪やらせてもらったっス!」


「んぐんぐ♪(そうそう♪)」


「…くっくっくっ♪さぁどうする?さ~いきょうのお・じゃ・ま・か・い・じゅ・う・さん♪」


「いえいえいえいえー。相手が強い方が俄然やる気出ますよー!」


ゼットンは手を交差させて身体中にエナジー漲らせ叫ぶ!


極限(エクストリーム)戦霊兵装(スピリットアームド)!僕に宿って!全ての特化戦霊さん!!」


「ジャック!ゴールデン!ホンウロコ!」


いつもの恐竜王とは違う姿に変わっていく…。


左右の前腕にガントレット、身体には橙色のヨロイを纏った姿に変貌した。


「生まれて初めての全力ですよー!じゃぁ…いっきまーす!」


「バ、バカ、な…!カ=キンの儀を施した我らと同等のレベル、しかも戦霊を三体も兵装だと!?」


「んぐんぐぐ!(三人でカカれば問題ナい!)」


「ヤっちまおーぜい!」


三体同時にゼットンに襲いかかる!

(半身をズラし後ろ足を下げ、前足を相手の後ろへ…)

するりと攻撃を抜けがら空きの脇腹めがけて放つ!


「(イマならいけます!)(ディスト)(ラクショ)(ンブロウ)!」


シェイブドアイスの脇腹の氷壁を貫いてゼットンの拳がめり込む!


「ぐ、ぐぼぉ!」


(!?リアクションの割にダメージが…ない!)

見る間に氷壁ごとダメージを受けた箇所が修復されてゆく…。

(これは…消耗戦になりそうですー。)


その時続けざまに上空より降り立つモノが3つ。

軽快ながら激しい音が2つ、着地失敗して転げ落ちたような音が1つ…。


「久々のハイヤトランスファ、マジきっついな^_^;」


「…ヤブ師匠の戦霊兵装、一体それは何ですー?」


「キマっているだろ?俺に乗れるのはイイ女だけだはー。」


良く見ると、ロカビリー歌手のような出で立ちの彼の周りに半透明の取り巻きが何人も囲んでいる。


「男の夢ってヤツ♡」


「オッス!…ふっざけんなよーテメー!まわりのオンナごとぶっコロしてやる!」


「さあレディ達、下がって隠れてな♡」


顔面粉砕撃(フェイスクラッシュ)!!」


不気味な液体を滴らせドロドロになった拳で殴りかかってきた。


「オマエみたいな攻撃バカは全て俺のエジキ♡」


絶対防(アブソリュート)御壁(イージス)!」


ヤブの両前腕が激しく膨張しはじめ見る見る巨大化していく。

直撃の瞬間更に大きく円柱状に広がり彼を囲む。


「ぐぎゃぎゃぎゃ~~!キ、キッタネェぞそれ!」


「弱者からの強制搾取は汚くないのか?」


「シ、シラネー!弱ェヤツらがワリぃーんだよ!ぐぎゃ!」


「なるほど。その通りのようだはー。ではオマエが喰らえ!」


全力に高めた自身の力を跳ね返され浴びせられ、瀕死になった頃合いでヤブは方位を演算し始めた。


「if X590Y761…RETURN. GOTO X600Y600 RETURN!」


「オマエなんかインタプリタで十分だはーw」


砲台の様に形と角度を変えた後、ヤブに取り巻きガールズが抱きついてきたり目の前で悩ましいポーズをとりだした…?


「キター!エナジー全開!オマエもうジャマだから飛んどくはーw」


轟音と共にシェイブドアイスは打ち出されて遙か彼方へ。


「どうだ?こんなオレに乗らないか?乗りたいだろ?」


(僕らの力の相性を知り尽くしていた師匠ならではの攻撃ですねー。さすがですよー!)

アヤ=βは一瞬狼狽したがすぐさま不適な笑みを浮かべこちらを睨みながら言う。


「オマエ等、一度飛んできたからしばらく飛べないだろう?我らは違う!あの方より賜りし力見せてやるわ!」


こちらに向かって手をかざし、スピリットを高めながら呪文を唱える。


「くくっ!オマエ等が戻るまであのクニ持つかねぇ?」


「何ですと?ま、まさか…!」


強制(フォースド)高速移転(ハイヤートランスファ)!!」


アヤ=βの叫び声と共にゼットンを始め全員がぼんやり光り出し浮き始めた。


「くくくっ!さらばだオロカモノ共ー!」


全員方々に飛ばされていく…一人だけ残っている?


「…言ったろ、オレは相性マスター。オマエ等の攻撃は効かん!返すはー!」


放たれた閃光を受けグロゥンは吹き飛んでしまった。


「…くっ!だが問題ない!オマエではワタシは倒せんからな!追いかけてきてもイイぞ、くくくっ!」


そう言うや否や、アヤ=βも光とともに空へ飛び去って行った。


「それでも奴もオレは倒せないはず。…向かうは我がクニ!」


唇を噛み締めつつも祖国を見据え、ヤブは高速疾走(ファストドライヴ)にて全力で追いかけていった。


ヤブさま無双です(笑)

沼、に関してと世間を賑わす鬱陶しいものを書いてみました。

相性に関しては…ヤブさんはガーディアン特化部隊です(笑)

微妙なところで切ってしまいましたが入力と修正に息切れしてしまいました(^-^;

…誰かテキスト起こししてほしいです(^-^;


どうなったか結論だけ知りたい方は…次回以降の話はすべて飛ばして、

後にアップするエンディングとエピローグだけ読んだ方が良いかもです…

起承転結あって物語であり、自分の思いを反映してこそ作品と思って読んでいただける寛大な方は…是非続きをどうぞですm(__)m

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