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第1話 スクナヒコナの誘い

~すべてのアンツファンと188サーバアライアンス「sgs」の皆様に捧げます~

※実在の人物、サーバー内の同名の方とは関係がないということにしてご容赦ください(笑)

※虫は九千九度生まれ変わり次の生に至るという仏教の教えも参考にしています。


・用語説明です。

トゥム=エナジー=気力=物理的能力


※修正:ヌプル=スピリット=霊力=精神的能力


ヲモヒ=想念=現実世界にも干渉しうる力となる。思い。


ウガヤ=古代朝鮮半島にあった国。本編に出てきます。


ヤチホコ、スセリ=本編の主人公たち、男女の双子でともに12歳。


その他ゲームをしたことなくても、僕の小説の本編の設定を知らなくても(そもそもまだ公開していません(笑))わかるように、されている方はより面白がっていただけるように書いたつもりです。


※各人の戦闘力などは令和3年9月から10月位で設定させてもらっています(^-^;

ゲームを通して知りえる範囲の情報に勝手にプラスさせたものをキャラの性格として使わせていただいておりますm(__)m


「リクン・カント」はわからなくても大丈夫ですが、アイヌ語ですぐ上の天界の事です。


それは、旅の途中のもう一つの物語。


「リクン・カント」より遙か彼方、小さきモノ住まう世界の物語。


森の中を少年と少女が何やら小さきモノに誘われて歩いていく。


「スクナヒコナ…どこへ行くの?」


「もう少し、こっちだよスセリ」


スセリと呼ばれた少女はもう一人の少年と歩を進めていく。


「スセリちゃん、まだ着かないのかなぁ?」


しばらく森の中を歩き続けると目の前が少し開けてきた。

中央に大きめの木の生えた野原である。


「ここだよ。ここからはちょっと変化してもらうよ」


スクナヒコナと呼ばれし小さきモノがそう言うやいなや視界が大きく歪み目眩に襲われる。

しばらくして目を開けると…そこには大平原が地平の彼方まで広がっていた。

遙か遠くにあり得ないほどの山のような巨木が天までそびえ立っている。

辺りはとてつもなく巨大な葉が生い茂っている。


「???…ここは、一体…?」


「わからないかい?先ほどから全く移動していないよ(笑)」


するとスセリが少し興奮気味に声を荒げて言う。


「…わたしたち、ちっちゃくなっちゃったよ!」


「…あっー!」


その言葉を念頭に辺りを見回すと…確かに先ほどの場所!

一歩も動いていないです!ただ、僕たちが…

別世界に来たかと思うくらいに小さくなっただけでした…


「この先に目的の「クニ」があるよ」


スクナヒコナはそう言いながらとある場所に向かって歩き始めた。


「…ここからは彼らと同様レベルまで力を抑えさせてもらうよ」


そうか、それで竜のごとき巨大トカゲもカマキリも襲ってこなかったのか!

サイズは変われど僕の中の氣力(トゥム)はかわっていないものね!

道理でだれも近寄ってこないわけですね♪


「…ここの住人として標準的な範囲まで…さげるよ…」


見る見る氣力(トゥム)霊力(ヌプル)も下がっていく…。


「一旦このまま中を見てみるよ…」


入り口から中へ降りていく…。


洞窟のようだが、中はかなり広い。

そこかしこに発光植物が自生していて薄明るい。

部分的に天井より日の射すところ、砂の落ちるところなどからも採光出来ているようである。

中にいるのは…きょ、巨大なアリ達…!う、うわぁ!

自分と同サイズになるとかなり強烈なインパクトを感じる!

こ、これは少し気色悪いです…。


…良く見ると実にみんな様々な姿をしています…?

アリそのままから…ウ、ウシ?、後は…怪物?

…奥の方に一人だけふつうの女の子っぽい方が…。


「目に霊力(ヌプル)を集中して視てごらん?」


…目に…ヌプルを…こ、これは…かなり集中しないと難しいです…。


スクナヒコナは二人の頭に手をかざし、何やら呪文を唱えながらヌプルをそそぎ込む…。

すると突如視界が開け、暗かったはずの洞窟内がはっきりと明るく見え、周りの景色も一変し、

我々が目にするなじみのある文化的なモノへと変貌した。


食事処、温泉、宿…、一通りの施設と、皆の家々…。

それは地下に広がる一つの「クニ」であった。

先ほどの子がどうやらこの「クニ」の王…いや女王で、「あめ」と言うらしいが、

皆からは、「めーしゅ」と呼ばれているようです。


「…僕は君らとこの世界をつなぐのにすべての力を使う。これからは君たちだけでよろしく頼むよ。」


「それから…ここでは僕らの言葉を使わないように気をつけて。」


スクナヒコナはそれだけ言うとすぅっと姿が見えなくなってしまった。


「話は聞いてます!良きです!どうぞくつろいでください笑」


めーしゅよりそう言葉を受けて、辺りを見回すと、皆それぞれ様々なことをしている。

自生している葉を刻みキノコを栽培するモノ、巨大な油虫より蜜(甘露と言うらしいです)を採取するモノ、土や砂を使い壁を修繕したり家や施設を作るモノ、水を集め運ぶモノ、リフレッシュ&治療で湯に浸かるモノ、鍛錬するモノ…様々である。


遠く入り口の方から足音が聞こてくる。誰かが外より帰ってきたようだ。


「ただいまー!今日も大漁♪竜蜥蜴(ドラゴンドレイク)倒してキマシター!」


立派な体躯の美男子が入ってきた。


「ゼットンさんお疲れさまです!」「さっすがですねー!」


「カーリーになったtoraさんとなら敵じゃないですー」


「いえ、私は少しサポートしただけですから…」


謙遜しながらゼットンの後を歩いてきたのがおそらくtoraであろう。


また別の声が聞こえてきた。


「こちらも一段落ちるけど大蜥蜴(グランドドレイク)狩ってきました」


「ウキさんもう少しで一撃でしたね。これは二列目の部隊構成を…」


一見華奢で女の子?と思しき眼鏡をかけたモノと優しそうな好青年風のモノがそう話しながら帰ってきた。


「ウシさんいつもおつき合いありがとうございます。中蜥蜴(ミドルドレイク)なら安定して倒せるようになってきました。」


上伽耶(ウガヤ)にいそうな鎧を纏った武将と、先ほど一瞬見かけた見るからにウシのような(この方もアリだろうか?)二人?も帰ってきた。


「いえいえ…普段の努力のたまものですw私は少しお手伝いしただけですw」


その他続々と外へ狩りに出ていた方達が帰ってきたようです。

そうこうしているうちに何やら奥からいい匂いがして料理が運ばれてきた。


「みなさんお疲れさま、逢花だぞ♡ 愛情たっぷりだぞ♡」


露出度の高い服を着たスタイルの良い女性?が料理を持って話しかけてきた。


「愛花も一緒に作りましたー(*^^*)」


(わたしやわかめちゃんやくりりなちゃんも下ごしらえしたんだけどな…ま、いいや、蟻酸菌酒一杯やろーっと♪)


猫耳のその子はそう思いながら奥に入っていった。

氣力(トゥム)の高い方たちは外で狩りをしてくるようです。

(後の食事中に聞きましたが他国からの侵略の防衛などもされるそうです。)


「ささ、お客様もどーぞご一緒に♪」


先の霊眼の解放と共にすべてのことをその本質で知覚するようになった為、

一生懸命作ったと思しきこの「料理」も、その「ヲモヒ」によりすばらしくおいしそうに見える。


匂いもとても香しい。


「…大丈夫。さっきの霊眼解放で他の知覚も本質で感じるから安心して食すと良いよ」


聞こえてきたスクナヒコナの言葉を信じ、そぉっと口へ運ぶと…


「あっー!お、美味しいです!」


「本当♪とっても美味しい!」


夢中で食べているとゼットンと呼ばれた逞しい青年が話しかけてきた。


「僕もこれ大好きなんですよー!お口にあって良かったですー。ところで、ここまでの道中、何事もなかったです?」


何でも最近各「クニ」で結んでいた協定を破り採取や狩りの最中に襲ってきたり、こっそり「クニ」に忍び込んで貴重な資源を盗んで逃げる輩が出没してるとのことです。

通称(コードネーム)885757さんはそれに嫌気がさしてこのクニを去り、略奪者へ復讐に向かわれたそうです…。

略奪する側で自由に振る舞えた方がと考えて去ったものもいたそうです…。


この「クニ」…小さき巨人達は一貫して平和主義を唱えており、そのどこにも媚びない姿勢からこの世界のすべてのクニに認められている希有な存在だそうです。

平和主義といいながら、最強の呼び声の高いゼットンをはじめ、この世界指折りの屈強なモノ達が争いに見向きもせず和気藹々と仲良く暮らすとても珍しいクニだそうです。


「ひとえにうちのめーしゅのおかげでしょー!」とゼットン。


「ですね!おかげで私は研究と分析に没頭できています」とユーリ。


「失敗した場合でも笑いに転じて許してくださり、陰でご自身が暗躍解決してくださるのです(^^;」


どうやらア=ナーゴさんは過去に手痛い失敗をされ、付いた通り名が罪の王(シン=キング)だそうです。


「良き良き!終わったことはすべて笑い話です笑」


少年にも少女にも視える可憐な佇まいで笑顔で話すのがこのクニの女王、めーしゅさんです。

とてもきれいな野の花と言った雰囲気で可憐さ、お転婆さ、力強さが混在している形容しがたい魅力を放っています。


「…しかしめーしゅさん?その体格で横のゼットンさんよりも食べている気がしますが…(どこに入るのでしょう?)」


「めーしゅの二つ名は、”暴食の王”ですから笑」


見かけに惑わされて食べ比べなんてしたら大変ですね(笑)


「明日は全員アレに向かう日だな」


横の女性と甘いトークをしていたかと思ったら瞬時に話題を変えてそう話してきたのがヤブさん。みんなからは”師匠”と呼ばれているそうです。


「何の師匠かは…キミも男の子の様だし追々披露しようw」


「チラ…お呼びです?」


(シモ)のことならどこで○ドアー!」


カテキンさん、ドアさんと呼ばれる方々がひょこっと顔を出してきた。

(…気配全く感じなかったのに…手練れですね…)

!?一瞬の隙に全身さわられまくりました…は、速い!


「小ぶりだけどこっちは当たり♪…後10年後にもっかいねw」


「カオはカワイイけどオトコだー!ガオー!」


スセリちゃんさえ全く反応できず悔しさ通り越して感心した様子で怒りもしません…ムリないです(^^;


「他にも仲間はいますが、すでにまた来世!と休んでいるモノや、本人もかなり強いのですが、更に上いく奥さんと娘さんに地下室に引き戻されているモノ、薄くて高い本を読み出すと何も出来なくなるモノ達など愉快な仲間はまだまだいますのでおいおい紹介します笑」


「…あそこで晩酌しているのはわかめちゃんとくりりなさんとにゃっちさんです笑」


「様々な音を奏でて楽しんでいる子はプロセカちゃんです笑」


「明日は全員でとある生物に挑戦する日です。良ければどうぞご一緒ください!」


たまぁに意味不明な行動をされたり、全く何もしていないモノもいましたが、概ね皆が仲良く幸せに協力しあって暮らしているのが伺えました。


「うわぁ♪葉っぱの寝床がこんなに気持ち良いなんて♡ 」


スセリちゃんは満足そうです、良かったです。

明日に備えて僕もそろそろ休みます…。




まずは公開を、ですm(__)m


次回は夜が明けてからのお話となります(^-^)

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