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ごめんね、ありがとう
それから、どのくらい経っただろうか。
色々と考えているうちに、千晴が目を覚ました。
「!!千晴!大丈夫か…?俺のこと、分かる?」
「田中君…ごめん。」
「謝るなら俺の方だ。体調悪いのに気付けなくてごめん、」
「いや、私が悪いの…」
「いやいや、俺が…!」
「こらこら、二人とも。せっかくのキャンプなのにもったいないわよー?高橋さん?体調は大丈夫かしら?」
「はい。あの、ありがとうございました!」
「ふふ、お礼なら田中君に、ね?」
「え?いや!お礼なんて!!何もしてないですから、!」
「はいはい、分かったわ。じゃあ、そろそろみんなのところに戻りなさい。BBQ楽しんでね!」
「はい、ありがとうございます!」
みんなのところに戻ると、真っ先に寧々が駆け寄ってきた。