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銀のツバサ  作者: たおるけっと
3.自分の自分
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寧々のおかげだ


寧々はバスケという繋がりだけでなく、クラスまで同じだった。


寧々はクラスのムードメーカー的存在で、ことある事に話題を持ちかけてくれた。


そのおかげか、俺の周りにも人が集まるようになった。


その時からかな。


寧々みたいに明るくて、場を盛り上げられる人になりたい、誰かを救いたいって思うようになったのは。


それまでは、自分のことしか考えられなくて、最低限のことしか出来なかったけど、バスケに会って、寧々に会って、色々なものが見えるようになった。


人に優しくできるようになった。


ちょっとした冗談が言えるようになった。


友達ができた。


笑顔が増えた。


これだけは言える。



俺が、母親の死を受け入れられたのは、寧々のおかげだ。


そして、中学2年生になった頃、寧々に全てを打ち明けた。


父親が他界してまもなく俺が生まれたこと。


小5の冬に交通事故で母親を亡くしたこと。


今まで乗り越えられないと思っていたけど、寧々のおかげで変われたこと。


全部を包み隠さず伝えた。


すると、寧々が自分のことのように、泣いてくれた。


あの時、泣けなかった自分の分の涙を流してくれているようだと思った。



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