どんな時でも
真っ白な雪を全て覆い尽くすかのように真っ赤な血がじわじわと拡がっていた。
その一部に見覚えのある物が映った。
銀色のペンダントだ。
クローバー型のそれの中には、今は亡き父親、そして俺の写真が入っていると聞いたことがある。
母親はどんな時でもそのペンダントを身につけていた。
ここにそれがある、落としてしまうことはない…
「っ!?ひッ…く、ヴおええッゲホッゴホッ」
俺はそこで意識を失った。
次に目覚めたのは、病室だった。
はぁ、なんだ…夢か。
俺、倒れたのかな?
でもなんで、病院にいるんだろう?
あ!!お母さんのところに行かなきゃ!!
ベットから降りようとした時、親戚のおじさんが慌ててやってきた。
「おじさん??なんでこんなところに?あ、僕のお母さんって今どこにいるか分かる??早く戻らないと心配しちゃうー!」
「翼くん…ごめんなぁ、本当にごめんなぁ…。翼くんのお母さんな、死んじゃったんだ。」
「え、?」
「信号無視をした車が翼くんたちの方へ向かってて、止まろうとブレーキをかけたけど、、止まらなかったらしい…。本当に残念だ…。でも、翼くんが生きててくれて、良かった。」
「え…?おじさん?それ、本当なの?だって、ぼく、さっきまで一緒にいたんだよ!?おかしいよ、なんで?お母さんは?!」
「翼くん、辛い気持ちは良くわかる…現状を受け入れられなくてもいい…でもこれが現実なんだ。」
「…」




